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作品名:素直 作者:kurumi

第1回   いつもの朝
朝7時半。

「あんたいい加減に起きなさいよ〜。」

毎朝のように聞くこの言葉。

昨日も夜遅くまでメールしていた。

眠くて、まぶたが重い。

いつものように、朝風呂に入って登校する準備をした。

朝ごはんはいつも抜き。

家から出るとさっそく長い上り坂がある。

うちはいつもここをダッシュで上っている。

中間くらいまでくると、見覚えのある背中があった。

頭は寝癖が中途半端に残ってて、制服もベルトがゆるゆるで、腰パンもすごくだらしない。

「りょう?なんで今日こんなに遅いの!?」

背中をたたくと、相手は振り向いて

「お前はいつもだろ。俺だってねぇ、たまには遅刻するんですよぉー。」

「えー。ちゃんと、ギリで間に合ってるしぃー!」

「あぁ、そうですか。早く行けよぉー。」

「えー!りょうも早くしなよ!」

「俺はいいのぉ。めんどいから。」

「ふーん。じゃあ、うち、先に行くからっ!」

「おぅ。転ぶなよ。」

「転ばないしバカっ!」

学校に向かって走った。

振り向いてみたけど、りょうは、トロトロ歩いてた。


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