20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:杏色の泉 −色彩の森シリーズ− 作者:xin

第10回   第10話 二日目 10:00
刑事が取り寄せた別荘の情報と、近隣の地図を比較しながら、
居場所を突き止めようと躍起になっている伸也がいた。

「おい、もう時間があまりないぞ。」
「あと3時間しかないのに。どうするんだよ。」
伸也をせきたてる声。

いつになく、動揺した表情を隠せない切迫した顔で、口を抑えながら、
「おかしいな。見つからない。推測に間違いは無い筈だ。何か見落としがあるのか。。。
加藤さん、昨日会ったというアイス屋に確認を。」

緊張と焦りが生れる中、伸也は、考えうる限りの指示を刑事や、大介達に飛ばし、情報を集めた。
『失敗は許されない』ただ、それだけの思いだった。

●二日目 13:00
伸也の推測における捜索は、13:00を回っても尚見つけることが出来なかった。
仕方なく森田は、1億を手にし、犯人から指定された場所に立つことになった。
取引場所の近くまで警察とともに行動し、その後は、森田が1人でその場所まで行った。

周りを警護する刑事達。
いつ犯人が来ても取り囲めるように待ち構えていた。

誘拐対策チームが、受け取り場所に待機している間、
伸也たちは、現在も尚、頼子ちゃんの居場所を探していた。

いくつかの想定箇所を見つけ探したのだが、全てが空振りに終わっていた。

伸也が1枚の地図を持ちながら、内藤家に入ろうとすると、
丁度、身代金を犯人に取られた森田が、刑事に連れられて戻ってくる所であった。

展望台の上で待っていた森田に一本の電話がかかってきたそうだ。
その電話をが切れるとほぼ同時に、展望台の上から鞄を放り投げた。
鞄は、坂道を下り、遥か下にまで滑り落ちた。
落ちた先に、バイクに乗った男が1人待ち構え、その鞄を手にしてさっさと去ってしまったとの事である。
展望台の上で待機していた刑事達は成す術が無かったと悔しがっていた。



-----------------------------------------------------------------
文字数が足りないので、他のユーザ様でやられている手法を取り入れて
文字数加算の為に、こんな所で自己紹介。

はじめまして、こんにちは。xinです。

実は、小説は結構書きます。
しかし、未完のモノは非常に多く、完成しているものはほとんどありません。
ネタになりそうなものは設定だけを書きためて、時間のあるときにストーリーに組んでいくという事が最近多いです。

色彩の森シリーズなんて勝手に決めて書いておりますが、推理小説は初めての試みです。
本来は、どちらかというとファンタジーの世界が好きで書くことが多いです。

最初に投稿しました「純白の悪意」は、寝ているときに見た夢を元に書いています。
そこから始まってなんとなく書いて、ここまで来ました。
第2巻がまだ無いのに、勝手にどんどん進めて第4巻まで来てしまいました。
第2巻は、一度は完成形を書いたのですが、書いたデータをなくしてしまって、
現存していないというなんとも間抜けな状態です。

そんな感じで引き続き、お楽しみください。


← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 42