耐え難い同居生活は、次第に私を狂わせる。正常な神経が保てなくなる… プウタローで役立たずの男がだんだん疎ましく、邪魔者になって来た。 夜、おっさんは一旦ベッドに入り2〜3時間寝たあと、トイレに起きてくる。 私はまだリビングでパソコンしたり、テレビを観たりしている。 用を足した後、トイレから出てすぐに二階に戻らず、一階の和室で寝転がる。 こんな事は、しょっちゅうある事だけれど、この日の私はついにキレた。
ふっと気がついた。トイレを出た後二階へ上がる足音がしなかったなぁ… 嫌な予感がして和室を覗いたら、案の定 寝てるじゃないか。 夏は布団の必要もなく、大の字に寝て高いびきをかいて、起きる気配はない。 階段の電気は明々と点いたままだし、二階へ上がってみたら部屋の電気は点いてるし テレビも点けっぱなし、エアコンも効き過ぎるくらい効いている。
キレた!キレた〜〜〜!!
「あんたぁ〜またここで寝てるんか! テレビもエアコンも電気も点けっぱなしやんかぁ! ふざけんなよ! 稼ぎのないもんがこんな無駄をしてええのかぁ! アホタレ!」
「どこで寝ようが わしの勝手じゃ! うるさい! ここで朝まで寝たるわ! グチャグチャ言うなぁ!」
「あかん、二階へ上がれぇ! 自分の部屋で寝ろぉ〜何もかも点けっぱなしやろがぁ、もったいないやろ。消して来い! 早う消して来い!」
しぶしぶ起き上がって、立とうとするけど、ふらついて立てないおっさん。
「ふん、ざまぁみろ! 何で歩けんのか考えた事あるか? クソ酔っ払いめがぁ〜」
おっさんは1、2歩歩いてこけた。左右にふらつき、3回こけてようやく階段へ… まったく見てられないわ。これ程までに変わるか? 人間て…
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