自分を分析すると鬼嫁ではないただの鬼、鬼そのもの。 心に潜んでいるという様な、生やさしいものではない。 おっさんに対してのみ、全身全霊が鬼である。 おっさんの気配を感じると、鬼が私の身体の中から肉体を破って現れる。
過去をほじくってもしょうがないとは分かっていても、心に張り付いた得体の知れないどろどろした物体が私を攻撃する。
過去だけではない。今でもおっさんは嘘つきで いい加減なコンコンチキ野郎だ。 飲んだ帰り道、急に小をもよおして、暗闇で立ちショ○をしようとして車を降りて滑って溝に落ちた。 少し高さのある溝で、おまけにヘドロのなかに突っ込んで、ドロドロになり強烈な悪臭のままで、何を考えたのか近くのスーパー銭湯に駆け込んだ。
よくもまあ、中へ入れてもらえたもんだわ。 それに寒い時期だったし、着替えはどうしたのだろう。 汚れたまま家に帰ったら私に叱られるとでも思ったのだろう。 それは当たってるけど、バレないとでも思ったのか、この変が大バカな証拠だ。 クソ酔っ払いめが!
これは翌日になって分かった事だけど、銭湯で身体を温めて帰って来てから、私に会わない様にして二階へ上がって寝た。 翌日また、私に姿を見られないようにして慌てて出掛けた。
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