これが、私にふさわしい人生だったのだろうと思う。 病める時も富める時も私達は共に歩みはしなかった。 神の前で誓った事は全部嘘になる。要するに価値観の違いと思われる。 上を見ればキリがない、下を見ればキリがない。 この場合、上と下の境界線の基準は何? まあ、何だっていいけれど。
ある程度アクシデントは縮小されながらも、きっとどちらかが先にくたばるまで今までと変わらない夫婦関係を続けて行くと思う。 女々しいことを言っても今更何も始まらないし変わらない。 人生そのものがアンビリーバボーなのだ。それは私以外の誰にでも…
私は自分の不幸探しをして、洗いざらいさらけ出したい心境に駆られた訳で、そうしないと私の人生が嘘になる気がしたのだ。 まだ隠れている部分はある。 細かなヒダの中に埋もれているその時々の腹立たしい出来事は、拭いきれない人生の垢と思う事にする。
おっさんは特殊な人間、言うなれば宇宙人なのだと思う事で、いくらかは救われる。 この宇宙人は、自分の身体をちっとも労わらない。 還暦を迎えた分別のある大人でありながら、私にはいつも嘘八百を並べ立てる。 バレバレの嘘を平気で言う。
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