癌にかかった当の本人のおっさんは、その時どんな気持ちだったろうか。 病気や医療全般にかけての知識は無いも同然。 こんなに扱いやすい患者は居ないだろう。
深刻さが見られないし、指1本くらい失くしたって どうって事ないくらいの気持ち。 医者からの説明にもピンと来ていない様子が見られた。
後で、私や看護師の娘が大げさに言って怖がらせる始末だもの、いやぁ〜おかしいわ。 病院生活を楽しんでる風にも見える。 さずが おっさんだよ。
手術を受けるまでの期間、お互いに気楽だった。 おっさんは どこが痛いという事も無く喫煙室へせっせと通ってはタバコを吸い 他の患者さんと雑談したり、人の病気を珍しそうに聞いたり、それはそれは楽しそう。
私はと言えば先ず、家におっさんが居なくなってすっとした。 それと先ず大きな事は、癌と診断されただけでもらえる保険金の請求をしたり 入院が何日になるかを想定して計算したり、バチ当たりなおっさんにバチ当たりな嫁。
いいコンビだわ、笑っちゃうね。
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