這うような状態になり、動悸が激しく夜になってから救急車を呼ぶ寸前まで行った。 とりあえずは今の病院に電話をして診てもらい点滴を受けて帰ったけれど、それでも気分は悪く動悸も治まらない。
この時おっさんは傍観者のようにして酒を飲みながら
「グダグダ言わんと 救急車を呼んで早う病院へ行って来い!」と言った。
この日たまたま帰って来ていた息子と、泊り込んでくれていた娘が車で連れて行ってくれた。
どうもおかしい。思い切って他の個人の医院へ行った。 強がりの私でも病気は怖い。 最初から大きな病院を選んで行けば良さそうなものを、個人医院めぐりをする所が微妙な心の内を表している。 今までの経過を長々と話して、うざったかったと思うのに、この先生は私の話を最後まで聞いてくれた。 不思議な事に、一気に話した後 身体がすーっと楽になり、何の治療もしていないのに もう治った様な気がした。 大きな病院ではあり得ない事だろうな。 患者の話をニコニコしながら聞くなんて、こんな先生に今まで出合った事が無い。
話し終えた私は、不覚にも自然に涙がこぼれた。 ここでもう一度、癌検をしたが結果は異常無し。
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