私としては、悠々自適とまでは言わないまでも楽に暮らしていくための蓄えであった訳だし、こんなに早く切り崩して生活費に当てるなんて理不尽だと思う気持ちが強かった。 どうせ使うなら自分の好きなように使っておかないといつかは無くなるだろう。 一般的に言えば、これは筋が通らない話ではある。
人間って、なかなかへこたれないね。 私にこんな底力があったなんて、自分で自分を褒めてやりたいと思うよ。 娘がいつも言う
「収入が無くなったのに、こんな風に普通に暮らしてるのが不思議な気がするわ。 本当なら貧乏で苦しいはずやのにね」
私も不思議に思う。 まだ私にはツキがあると思う事にする。
パソコンを購入し独学で覚え、HPを作りネットを知ったのもこの時期。 そして、私の生きる張りが出来たのもこの時期。 近くに出来た会館で、ガーデニング教室の講師を頼まれた事も大きい。 ボランティアに近い活動なので、これから得る収入は無いが、私にも出来る事があったという生きる支えと喜び。 張り合いと生きがい。
人は年齢に関わらず出来る事があるのだと知る。
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