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作品名:もう・・笑うしかない 作者:ののはな

第44回   家宅捜索・・あぁなんてこと!・そのT
 これまでに起きた数々の事は、普通 日常ではありえない事だと思う。
ドラマで見覚えのある出来事ばかりだった。
それが私に降り掛かったことが許せない。
何故かおっさんは家に帰る日が増えて来た。
寝るだけではあったけど、まあそれはそれでいいじゃないかと、妙な納得をしていた。

 そんなある日の朝……
この日の事は今思い出しても背筋が寒くなる。

 6月の早朝6時。

「○○さん! ○○さん開けて下さい!」

と呼ぶ男の声で目が覚めた。
こんなに朝早くから誰だろうと、慌てて階下へ降りて行き玄関を開けた。
そこには見知らぬ男が4人立っていた。

「奥さん、中へ入った方がいいので入りますよ…」

と4人がゾロゾロ入ってドアを閉めた。
4人の男で玄関はいっぱいになった。
思わず後ずさりしてしまった。
 
 一人の男が胸のポケットから一枚の紙を取り出しそれを広げて私に見せた。
『令状』と書かれていた。

「これは、お宅への捜策令状です。分かりますか? ちょっと家の中を見せてもらいますよ。協力してください。ご主人は在宅ですか?」

私は早口で

「何ですの? 主人が何かしました? 朝早くから大きな声で近所迷惑ですやん! 恥をかかせないで下さいよ。善良な市民に何するんですか、普通に暮らしてるのに、何で刑事さんが私の家に来るんです!」

と、まくし立てて 二階へおっさんを呼びに上がった。


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