さすが ここで愛人の登場は無い。 家族の絆がテーマだから…ほんとか嘘か…… 弁護士さんに言われるまま、筋書き通りに進めなければならなかった。 ある意味ドラマかも知れない。
私は知らなかったけれど、証言してくれる男性とリハーサルをしたら、この証言者の男性がどうもうまく行かない。 たった3人でやった打ち合わせなのに、しどろもどろでうまく喋ることが出来なかったのだ。 上がり性らしく、言われた通りに喋れない。 それもそのはず、シナリオが作られていたから。 自分の言葉で話す事が出来ないので無理も無い。 何度も何度も、繰り返しセリフを言わされ、怖気づいて完全に拒否されてしまった。
こんな事、他の裁判でもやられているのか分からないけど、決められた内容の証言をするように言われていたのだ。 そのためのシナリオとセリフであった。 弁護士さんは、ストレートに嘘を言ってくださいと言った訳ではない。 そのようなニュアンスで言われたのだ。
矛先が私に向けられた。 おっさんは、私を証言台に立たせる事をどう思ったのだろうか。 弁護士さんも私を避けたかったらしいが、やむを得なかった。
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