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作品名:もう・・笑うしかない 作者:ののはな

第26回   そのV
 憂鬱な日を指折り数えて待つことになった。
娘や息子にも連絡した。

「無免許で裁判なんて、本人だけで済むと思ってたのに家族も行くの? 警察の次は裁判かぁ… ま、それも面白いわ 見てみよか」

あくまでもプラス思考な娘。
離れて一人暮らししてる息子は

「おやじさんの一大事や、帰るでぇ、スーツは持ってないけど まともな服着て帰えるし、オレ裁判なんて始めてや」

二人とも のん気なもんだ。
でもこんな乗りがかえって良かったのだ。
裁判に向けて打ち合わせが何回もあった。
考えてみれば面倒な話ではあった。
無免許運転で裁判されるのかぁ……
何か他にも訳があるんじゃないの?
この種の裁判で、何のためなのか証言者が必要らしい。
何をどのように証言するのか とにかく証言だけで半分は決まるらしく、とても重要な役だと説明された。
おっさんの一番身近に居て、仕事を手伝ってくれてた人が居るが愛人ではない。
最初から一緒だった男の人で、おっさんの事情を良く知る人物である。
私も顔見知りで、家に来て食事などもしたことがある。
ちょっと気弱そうな人だ。
この人に証言を頼んで、証言台に立ってもらう事になった。
しかし、ここで問題あり……


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