アクシデントてんこ盛りの私の半生。予期しない事の連続だった。 きっと今後も何かが起きる予感がする。穏やかに静かに老後の生活を送る自信は無い。 残念な事に、私はおっさんの前ではいつも恐い顔をして構えていた。 笑顔で会話することをすっかり忘れた寂しい人生が悔やまれる。過ぎた事は取り返せないのだから、頭を切り替えて行く必要がある。
しかし……やっぱり、恨みつらみを言うのだろう。 あと何年? もしもおっさんが私より早くに死んだら、それで奇麗さっぱり解放されるのだろうか。 私自身がクタクタの老人になってから、あいつ、やっと死んだのかと…… これは嬉しくもなんともないじゃない。そんな事よりも、きっと私があいつを介護する事になり、ボケたのを幸いに恨み事を言いながら、私も同じようにボケているのではないか……
ああ、もう何も考えたくない! とにかく今を楽しく生きなくては後悔する。 ここまで来たらもう、笑うしかない! 笑うしかない! 笑うしかない! 途中で放棄せずに、いや 出来ずに来た自分自身の責任でもある。
人生って、こんなもんでしょ。
逆らっても、きっとおんなじ。
やり直しても変わりない。
これが私の生きる道、生きてきた道。
もうひと踏ん張り、闘ってみるか!
終わり
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