生存率40パーセントの中に入った幸運なヤツ。
『癌イコール死』と言う私の願いも見事に裏切られた。あれは本当に癌だったのか？
と疑ってみたくなる。癌は完治した と聞いた時の私のがっかり感は…………
本当ならば、おめでとうなのだろうけど私は複雑だった。
その癌完治と入れ替えに、おっさんは糖尿病の治療のために入院をする事になる。
かなり酷い状態だった。
おっさんの場合は肥満によるものではなくて、お酒が原因である。
またやっかいな病気を抱えてしまった訳で、さらにもう一つの足カセをはめられた私は、怒る気力もないほどだった。
癌の五年経過が終わるまでは他の医療保険に入れなかったので、今入院されても保険の保障は無い。と言う事は治療費は全額実費と言う事になる。運の悪い事だ。
年金暮らしで 他からの収入が無く低所得者なので、高額医療費負担の申請をした。
それでも40日間の入院費は、8万円ほどかかった。
内視鏡による膵臓機能と、癌の有無など、結果的にはお酒の影響で膵臓が溶けた状態だった。繰り返していた膵炎の症状も現われないない程、膵臓が機能していないと言う事である。
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