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作品名:潮風のセレナーデPARTUバトル編 作者:HAPPYソフィア

第25回   25
それは・・・自分が韓国語学部に進む事のキッカケをくれた

  ガイドの田鳳徳おじいさんだった・・・

  それと、この春、お世話になったJTBの

             オムさんも居たっけ・・・

  田さんもオムさんもJTBだから、知り合いかもしれないし・・・・

 カノンは「わぁ!李ビョンチョルお兄さんや田さん、そしてオムさんと

 3人も韓国で会いたい人がいるんだぁ。。。

  楽しいし嬉しいなぁ」と声に出して喜んだ。



 そんな声が、全てスンミに筒抜けであることも知らずに・・・

         メールの着信がピロピロと鳴った・・・

       クラスメイトの綾からだった。

       ※※  綾のメール ※※

 カノン、明日は土曜だから、ひろみと私とカノンの三人で

       どこかに出かけない?

     天気予報も晴れって出ているし・・・

      ひろみは、明洞をショッピングしたり、

    食べ歩きしたりして、修学旅行で

 行ったソウルタワ―にもう1回、行ってみたいんだって

            ・・・どう?

 もし、OKなら、10時に、明洞にあるロッテホテルのロビーの

         グランドピアノの前に集合よ。

        ※※          ※※

    カノンは、思わず「行きたい!」と思ったし、

       特に土曜の予定もなかったからだ。

  それに明洞のロッテホテルの地下に、JTEソウル支店の会社が

        あるので、オムさんに会えるかもしれないし、

        田さんの事も分かるかもしれないからだった・・・・

    時間があれば、その足で、地下鉄とバスを乗り継いで

  「88オリンピック競技場」に行って、田さんの住むお家に行ってみようと

             考えたのだった・・・・

   返信をしようと思った時・・・スンミの事が頭によぎり・・・・

      スンミに許可を貰わないと!!っと言う気分になった・・・

       何故か?憂鬱な気分に、カノンは一瞬とらわれた・・・

            スンミには親しい友人もいないし、

              いつも一人ぼっちだし・・・

     スンミちゃんを誘っても良いかと綾たちに聞けば、

      きっとダメとは言わないが、余り歓迎もしないだろう・・・・

    寧ろ、スンミの事を嫌っていると言うか、

         外見を見て、醜いと判断し、、、

   気持ち悪いから近づくな!っとホストファミリー達から

       言われていて、一緒に遊んだとなれば、

       綾もひろみも家庭滞在での立場がギクシャクして

     しまうだろうし・・・・姜ユリたちの嫌がらせがあるかもしれない

             からだった・・・・

スンミは、外出は殆どしていない感じがしたし、電車やバスなど

公共の乗り物は使わず、自家用車のみでの外出だった・・・・

 それは自分が外見が物凄く醜いと認めていたが・・・本当にイモムシみたいに

  醜い為、多くの人ごみの中では、反対に目立ってしまうし・・・

 もし、仮に明日、一緒に出かけても、沢山の人が集まる明洞などに行ったら・・・

   人々が好奇の目で見たりし、益々、スンミは落ち込んで、泣いてしまう

      だろう・・・ならば、誘わない方が、幸せなのかもしれない・・・・

       もし、スンミが外出の許可をしなかったら、、

    自分も諦めて、家でノンビリ過ごそう・・・そう思った。

   そして、ホームテレフォンでスンミの部屋に電話をかけた。

       その様子を、スンミは逐一、見ていたが、

        いきなり自分の部屋に電話がかかって

           来たので、慌てて、電話に出た。

           スンミ:「カノンちゃん、何?スンミよ。」

  カノンは、いきなり自分の名前を言われて・・・まるでカノンが電話を

  かけるのを知っていたかのように声をかけたスンミに驚きながら・・・

           カノン:「・・・・あっ、スンミちゃん・・・

                 あのね、明日は土曜でしょう?

                    私、クラスメイトと遊びに

              出かけたいんだけれど?・・・」努めて明るく、

               軽い感じでカノンはスンミに聞いてみた。

     スンミは仔細が分かっていたが、何も知らないふりをしながら


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