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作品名:潮風のセレナーデ・・・会いたい気持ち・・・ 作者:HAPPYソフィア

第28回   暴かれてゆく真実・・・黒い渦の幕開け・・
 民泊に戻ると布団が敷かれていたが、

      一組しか敷かれてなかった・・・





   テファは、慌てて、ちゃぶ台を立てて、

      カノンはこっちでこの布団で寝ると良いよ、

          僕はこっちで、寝るから・・・

     と言って毛布一枚だけ取りだして、

         寝ようとした。




    カノンは、警戒心もなくちゃぶ台も要らないし、

         二人で一緒に寝ようと言った・・・



     テファはビックリして、

        いやそれは良くないよ・・・とか

           モゴモゴと言葉を赤くなりながら

          言っていたが、

     カノンの方が度胸が据わっているのか?

     「オッパ、何か肝っ玉が小さいねぇ〜・・・

       えへへ。お蒲団が一つしかないから、

       しょうがないじゃん・・・

          一緒に寝よう!

       それにオッパはオカマちゃんだから、

        カノンは大丈夫だと思ってるし・・・」


          と、笑いながら言った。




   テファは、オカマちゃんと言われてハハハと笑い、

   じゃあ、そうしようか?で、

      背中向きで寝る事にした・・・・

 


   ただ、テファは、いつも真っ裸で寝るのが定番で、

     Tシャツやスエットのパンツも

             脱ぎ捨てたかった・・・・



  テファはカノンに

      「カノン、僕は寝る時は洋服を着ないんだ・・・」

          と言った。



          カノン:「え?丸裸なの?」

               テファ:「うん・・・」



     カノン:「もし、地震とか遭った時、どうするの?

           丸裸のまま逃げる事になって

                   恥ずかしいじゃん」



  テファ:「韓国は地震はないから・・・

         それに生まれた時は皆、丸裸だし・・

         丸裸のどこが悪い?って思わない?」



 カノン:「何か分かるような?分からないような

           屁理屈だけど・・・・

       もし、丸裸で寝たいなら、どうぞ!

       その代わり、カノンがグッスリ眠った時に、

       脱いでね?

       そしてカノンが起きる前に、洋服を着てね?」



           テファ:「えぇ・・・分かったよ・・・・」



   テファは、カノンが寝るのをじっと待ったが、

         なかなか寝てくれないみたいだったので、

 いつの間にか、

    自分の方が睡魔に襲われて寝てしまった・・・・




カノンは、テファの背中を見ながら、

        テファとこんなに近くに居られる事が嬉しくて


    ウキウキしてなかなか眠れなかった。


 テファの寝息が聞こえた時に、

    そっと寝が入りを打つ振りをして背中に抱きついた。

  カノンにとっては広くて大きな背中だった。

       テファの懐かしい甘い香りがした・・・

  

     カノンは、「あ!」と思いだした・・・・




     日本に居た時の、約束を思い出したのだ・・・

         明日、決行しようと思った・・・



   カノンは、テファの背中を抱きしめながら、

                   眠りに入った・・・・

 

   朝の日差しが窓から差し込んで来て、

         カノンは目が覚めた・・・

               テファは未だ眠っていた・・・



  そうっと起きて、見慣れない景色を見て、

    自分はテファと旅行に来ている事を実感した・・・

   窓の外を見ると、肉眼で、港や海が見え、

                潮の香りがした・・・

 



   すると女主人が出て来て、

       食事をするか?のジェスチャーをカノンにした。

         カノンはうんうんと頷いた・・・



    サッサとカノンは着替えて、

         未だ寝ているテファを揺り起した・・・

 


    「オッパ、オッパ・・・朝ですよ・・・オッパ・・・」と

          何度か言ってみたが、

             ぐっすり寝ていた。

   まつ毛が長いな・・・とか綺麗な顔だなと

          カノンはテファの顔に見惚れた・・・・

 


   女主人が、縁側の障子戸を開けて、

        ご飯を運んで来たので、これは大変だと思い、



  カノンは

         「あなた!起きて頂戴!

           全く主人たら、寝坊なんだから!」



        と夫婦を装って声をテファにかけた・・・

           すると、目が覚めたのか?

             テファはクスクス笑っていた・・・




       カノンは真っ赤になった・・・


    そして「だって・・・夫婦を装わないと変な顔されそう

      だったんだもん・・・・」とモゴモゴしながら言った・・・・



     朝ごはんも、魚づくしの料理が沢山、並んだ・・・

 

    二人でご飯を何杯もお代りをし、

            お櫃の中は空っぽになった・・・

         美味しくて楽しい食事だったからだ・・・・




     東海民泊をあとにして、

        テファとカノンは、ポンポン船みたいな

            渡し船に乗ってみたり、

   自転車を借りて束草を周遊した。

 カノンは、テファにここは秋の童話で

  こんな場面があった所と、丁寧に解説して、回った・・・・




    そして今夜は、ウオンビンが演じたテソクが

         経営するリゾートホテルに

          泊まる事になっていた。



  日本人観光客も、

      割と秋の童話のロケ地ツアーで訪れている

       らしく、以前ほどの勢いはないが、

       それでも毎日、何組かの観光客が見学に

            来ると言われた・・・



   流石に泊まる人は少ないらしい・・・

          秋の童話で使われた電話ボックスや、

      ベンチ、ゴルフのグリーンなど、、、

     カノンは、ウオンビンの大ファンなので、

        何回もウオンビンさんは最高だと言って

              ハシャイデいた。


   そして何で、ウンソは

         テソク(=ウオンビン)を選ばないで、



     お兄ちゃんであるジュンソ(=ソンスンホン)を

            選んだのか?


    納得が出来ないと首をかしげていた・・・



   カノンだったら断然、ウオンビンを選ぶと

                    言い切っていた。




         ・・・・テファはその真面目な顔をして

 意見を言うカノンが面白くて、

               何度も声を上げて笑った・・・・

 



  テファ:「さて、今日はこのホテルに泊まるよ。

                 ホテルを探検してみようか?」




カノン:「え?本当?凄く嬉しい・・・

          今、日差しが強いから、

             外じゃなくてホテルの中の方が

          良いかもね・・・

            何か山奥なんだね〜

      TVだと海に近いからこんな山奥だと

                   思わなかった・・・えへへ」



  テファ:「ホテル以外なんにも無いみたいだね・・・

          明日は、ウンソとジュンソの幼い頃、


       育った家とか、学校とか・・・

             海にも行ってみようか・・・

      車だから、移動もしやすいしね・・・

           アバイ村に行ってみるよ。」



               カノン:「うん・・・」



    テファ:「明後日は、逃避行した牧場に行くよ」



           カノン:「わぁ〜」




  テファ:「喉が渇いたな・・・

         カノン、何か冷たい物でも飲もうか?」



  カノン:「うん・・

         カノン、アイスクリームが食べたい」



   テファ:「分かった・・・じゃあ、一休みしよう!」

  



     二人は、ホテルの喫茶ルームに入った。 





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 スンミは、朝からご機嫌斜めのヘジャを宥めていた・・・・




ヘジャ:「折角の、夏休みだと言うのに、

         テファがいないなんて・・・

         まさか

          ユリにつきっきりで看病とかしているんじゃ

               ないでしょうね?」




スンミ:「それは違います・・・

         確認したら、昨日の朝から、

            車で、韓国横断の一人旅をしていると

                聞きました・・・

         学生生活最後だからだそうです。

               姜ユリの事は知らない様子です・・・」




ヘジャ:「・・・ねぇ、カノンは?カノンはどうしたの?」




スンミ:「・・・カノンちゃんは、

         昨日の昼から、林先生の田舎の江原道ですよ。

            連絡が来たら、帰えるように言ってみます。

       田舎だから、携帯も、TVも余り電波がよく通らない

        場所みたいです・・その事は、

                ヘジャ様も御存知では?」



ヘジャ:「・・・・おだまり!私に意見など許さないわよ・・・」


スンミ:「申し訳・・・ございません・・・」


ヘジャ:「ねぇ?・・・・まさか、カノンはテファと一緒って事は

                  無いわよね?」



                 スンミ:「え?」



ヘジャ:「・・おかしいじゃない・・・二人ともいないのよ・・・

      しかも連絡が取れないじゃない・・・・」



スンミ:「・・・それは・・・ヘジャ様の考え過ぎですよ・・・・

          カノンちゃんは

       ソンジェ兄さんと 付き合っているんですよ。

     それに、テファは、カノンちゃんは好みでないって・・・

                   ユリにも言ってたって・・・・」



       ヘジャ:「・・・それが我々を欺く事だったら??」



 スンミ:「・・・いいえ・・・違います・・・

                一緒である筈はないですよ。」




          ヘジャ:「カノンの友人たちは、どうしてるの?」




  スンミ:「恐らく、姜IT企業の倒産の影響で、

             大変な事になってますから、、、

        自宅謹慎みたいな感じで、

           家で過ごしている事でしょう・・・可哀想に・・」




ヘジャ:「何が可哀想なものですか・・・

         私は他人の不幸を見るのが大好き・・・・

     私よりも上を行く人間は絶対に許せないし、

            許さないわ・・・

                 私は女王なの。


            いつだって1番なのよ。

                 え?分かるでしょう?」



  スンミ:「・・・・ねぇ・・・・

            もうこんな事、、、

              止めましょうよ・・・

         人が不幸になったりするの・・・

                  私は好きではないわ・・・・・」



        ヘジャ;「お黙り!!私に意見などするな!!」



   スンミ:「 ・・・済みません・・・・

             申し訳ございませんでした・・・」




ヘジャ:「じゃあ、カノンとテファの事、

            調べて頂戴・・・分かったわね?」



   ヤレヤレ、無駄だと思うけれど?とスンミは思いながら、

    ヘジャの命令を聞くしかなかった・・・・

 

        しかし・・・・

           ヘジャの本能が正しかった・・・

     

     カノンとテファが一緒に旅をしている事を知るのに、


            時間はかからなかったのだった・・・・

    





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ヘジャは金子瞳を見つけるやいなや

      「金子瞳さん、どこへも出かけないのは

        可哀想だわね?

          本当だったら、ユリ達家族と、

      どこに行こうと思っていたの?」と聞いた。



瞳は「えぇ・・・

      多分、ユリさんの家の別荘のある江原道で、

     皆でノンビリ過ごそうって言われてたから・・・

     それがダメになったけれど、

       私はそんな事よりも

            ユリさんが心配だから、、、、

         お見舞いに行きたいです」と言った。




ヘジャは冷ややかに笑って

    「分かったわ・・・じゃあ、明日、一緒にお見舞いに

         行きましょう。何でも顔にも損傷が激しくて、

          整形手術をしたみたい・・・

     明日、包帯を取るみたいだから・・・

            一緒に行って励ましましょう・・・ホホホ」

       と言って不気味な笑いをした・・・・

       他人の不幸を楽しんでいるかの様だったし・・・・

 ユリの情報に対して、物凄く早く察知しているヘジャが、

  瞳は怖かった。



    そう・・・包帯を取れば、

         スンミと同じ顔の醜いユリの新しい顔が見られる

       ・・・あの美しかったユリの顔の跡かたもない・・・

    ノートルダムの鐘の、背虫男にそっくりの顔だ・・・・



       発狂するだろうか?

            自殺するだろうか?・・・



          でもまだまだ死なせはしない・・・

         もっと惨めで悲しい思いをして貰わないと!

             っとヘジャは思っていた・・・・

  


    「そうだわ!」と何か意地悪な事をひらめいたのか?

  ヘジャは、チョット出かけて来るわとして、

           車をチャムシルへと走らせた・・・・


         ロッテワールドへと向かわせたのだった・・・



         余りにも醜い姿を見てショックだろうから、

 ロッテワールドのローリィのぬいぐるみの仮面の被り物を

   ユリにプレゼントしてやろうと思ったのだ・・・

  


       ユリには徹底的に残酷に振舞うのが礼儀よね?

      っと心で呟きながら鼻歌を口ずさんだ・・・




      ロッテワールドに着くと、

          VIP待遇で入れるプレミアムカードを

       見せながら、土産売り場にヘジャは

       笑いながら入った・・・

          アハハハ〜

      おかしい・・・この間抜けそうな狸の被り物が

       良いわ・・・

           嫌だとは言わせないわ・・・

       だって、

          ユリの父親は、娘を助けてくれ、

       更に会社を助けてくれれば、

         何だってすると言って、

        ヘジャに土下座し、

   ヘジャの泥のついた靴を舐め、

     スンミの醜い顔に口ずけし、

         ヘコヘコとゴマを擦ったのだ・・・



  母親も死ぬまでヘルスで働くと言う事で、

     黒人バーに高く売り飛ばしてやろうと思ったが、

  夫や娘の前で

        黒人に犯されて行く姿を見せてやろうと

          思ったのだ・・・・



   ユリの家族をどうしようと

        構わないとヘジャの父親からも

     言われているので、心強かったし・・・・

  

    何よりもテファを諦めるように説得するとも

      ユリの母親は必死で言った・・・

  その代わり、姜IT企業をつぶさないで欲しいし、

黒人バーやへルスだけには行かないようにしてくれと

頼み込んだのだった。



      ユリが、没落して行く姿を、

    ヘジャはワクワクしながら見たいと思った・・・



       財産もなくなり、美貌も失い・・・

        そしてテファさえも去ってしまったら・・・




         ユリは廃人同様になるだろう・・・



         人とは何と愚かで脆くて悲しい生き物だと



            ヘジャは思った・・・


   私は人生の勝ち組になるわ。

     財産だって、美貌だって・・・

         そしてテファだって欲しい物はなんでも

                この手に入れるわ・・・




    それが出来るのは私だけよと、

               自分に酔いしれていた・・・・

 


    


           するとその時、


         カメラのカシャッと言うシャッターが

                 おりた音がした。

  


         ロッテワールドの専属カメラマンだった。



カメラマンの辺:「君、綺麗だね?

           凄く良いアングルだったんで、

           思わずシャッター押しちゃったよ。

                  モデルになってくれない?」




  ヘジャはまんざらでもなかったし、

              また良い事を考えてしまった・・・





 美しい自分の写真を、

       ユリに送りつけてやろうと思ったのだ・・・・



     更には、テファにも自分の写真を送りたかった・・・


         きっと私の美しさに

             一目ぼれするだろうし・・・



     「いいわよ・・・モデルになって上げるわ」と

                上から目線で言った・・・




   辺はヒューと口笛を吹き「そうこなくっちゃ」と

              言って、城の前に立たせたり、


   気球の乗り場の前に立たせて何枚かを撮った・・・




そして事務所が直ぐそこにあるから、

  住所を書いてくれれば大きく引き伸ばした写真にして

               送るからと言った・・・


 事務所に行くと、ユリは汚くて狭い事務所ね?と怪訝そう

 な顔をしながらも、我慢して椅子に座った・・・

       お茶が出され、それを飲みながら、

      ユリは住所を書いた。



        フト、事務所を見渡すと所狭しと言った具合に、

    モデルになった人達の写真が壁に貼られていた・・・

   


                  「え?」





   ユリは目を見張った・・・・

        「・・・この写真・・・これは・・・」っと

          ユリがワナワナと震えながら言葉にすると、


  辺は「あぁ、その写真のカップル、凄く良いだろう?

        自信作さ・・・

          二人とも綺麗な子でね、、、

      しかも、二人とも、礼儀正しかったんだ。

        女の子が小さくて可愛かったな・・・

          男の子も美青年で、

       アイドルスターみたいだったんだ・・・

        ロッテワールドに遊びに来ていた人も、

       皆が可愛いカップルだと言ってたんだ・・・

                      お似合いだろう?」

           と嬉しそうに話した・・・




     ヘジャは、

           やっぱり・・・

             カノンとテファは

             付き合っている・・・


             恐らく二人は一緒に旅をしている・・・

          そう思ったのだった・・・




    許せない!鈴木カノン・・・・

                  絶対に許せない・・・・




     ヘジャは新しい獲物をえたように、

         舌なめずりをして、

              いたぶり方を考え始めた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






   カノンは、背中がゾクッとした・・・・



テファは「カノン、どうしたの?」と聞いて笑った。


カノンは、気のせいだと思い

         「何でもない」と言って笑った。





二人は手を繋いで、ホテルの中を探検した・・・

        あ、ここは、

      ウオンビンの演じるテソクが、

  プールサイドでウンソをからかう所だとか、、、


  この廊下は、良く洗濯物や、ランジェリーを

      積んでウンソが運ぶところとか・・・

相変わらずカノンは熱心に、

テファに説明した・・・

テファは余りドラマは見ないが、カノンの解説で、

ドラマを見ているようだった・・・・




日も落ちて来て、少し涼しくなりかけていたので、

二人は、ゴルフ場のグリーンに行ってみることにした。




   このグリーンホールの中にネックレスがあって、

 あそこの噴水の所で、ネックレスをつけて貰うんだと

  話した時、テファは、ペンダントの事を伝えようかと

思った・・・・

         でも、止めておいた・・・


       このまま半分ずつでもいいじゃないか?

            とさえ思った・・・




    楽しみはうんと先や後に取っておいた方が

         楽しいし

             幸せだと言った

          カノンの言葉が、想い出された・・・





    散歩を楽しみながら、

          カノンは、「明日は海に行く?」

           と聞いてみた・・・

 テファは「そうだね、行くよ・・・

          今から行っても良いけど

          夜になっちゃうから・・・

                 何で?」と聞いた。

カノン;「うんとね・・・

        カノン、

         オッパに何かお礼がしたいので・・・

     お金が1円もかからないお礼をしたいから

        ・・・それは

          海があった方が良いから・・・・

              オッパ、楽しみにしていてね。」



   テファ;「あっ、うん・・・でも何だろう?気になるな・・・」

    


   海と1円もかからないお礼で・・・テファはピンと来た・・・

  

           きっと「おんぶ」だ・・・



    日本に居た時、カノンは良く、自分をおんぶしてくれると

        言っていた・・・

         しかも海が定番だとも言っていた。



     街中でおんぶしても良いけれど、

   オッパが批判を浴びるから(=つまり、小さな女の子が、

        大きな男の子をおんぶして、しかも、荷物も

     全部持たされて、男の子は弱いし、だらしないわね?と

     言われるからだそうだ・・・)



     海辺を、おんぶして歩いてくれると言うのだった。


   テファは思い出し笑いをして、

     ついには高らかに声を出して

              笑ってしまったのだった・・・・




   カノンはキョトンとして

         「オッパ、どうしたの?」と聞いた。




    テファ:「あっ、いや、何か楽しみになってね

               ・・・・ハハハ」



  カノン:「え?何かもうバレちゃったのかな?

                 ・・・カノンのお礼・・」



          テファ:「ハハハ・・・・」




   カノン:「オッパ・・・カノンのお礼が、

            何だか分かるの?言ってみて!」



テファ:「いや・・・ハハハ〜

          ・・・全然わからないよ・・・ハハハ」





カノン:「えぇ・・・嘘、嘘、嘘・・・

           知ってるんだ・・・

       じゃあもうお礼なんてしない!!ぷんぷん」




  テファ:「ハハハ・・・違うよ。。。

              本当に知らないし、分からないよ。

           でも、

    想像したら・・・もしかしたらオンブかな?

         って思ったんだ。

       カノンが僕をオンブして海辺を歩くんだ・・・

                 それを考えたら面白くて・・・・」




カノン:「えぇ・・・(何で分かったんだろう?)・・・

            違うよ〜、

         違う事でお礼をしようと思ったんだもん」

                     と慌てて言った・・・



  テファは「オンブじゃないんだ・・・ハハハ

          ・・・そしたら分からないから楽しみだよ。」




  カノン:「・・・実は、大正解で、オンブでした・・・

              オッパ、凄いね・・・

        カノンの考えている事・・・

                何でも分かっちゃうね・・・・」





テファ:「ハハハ・・・

         オンブ、楽しみにしているよ・・・

               死ぬ気でオンブしてね。

      僕は結構、重いよ・・・

              カノンが潰れちゃうかも?」




カノン:「カノンは馬鹿力があるって皆から一杯、

              言われてるから・・・期待してね。」






カノンはテファの周りをピョンピョン跳ねながら

                 楽しそうに言った・・・



   日もかなり落ちて来たので、

       ホテルに戻って、

           部屋に戻る事にした・・・・

  食事は、部屋のテラスでとれることになっていたので、

   お城みたいな真っ白なホテルで、

 何だか王子様とお姫様が食事をするみたいな・・・

         そんな豪華なホテルだった・・・・






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ホテルの部屋はメゾネットの様になっていて、

     ちょっとした二階は寝室になっていて

       やはり大きなベッドが1つしかなかった・・・

 カノンはまた今夜もテファの背中を眺めながら眠れると

      思うと嬉しかった・・・

  テファも、慣れて来て・・・

            と言うか日本に居た頃の、

       カノンとの付き合いを思い出して、

           別に今さら照れる必要もないと思った。




   1階は、キッチンもあったし、

         シャワールームやお風呂、

            トイレが別々にあって、

              長期滞在型ホテルのようだった・・・


               夏の夜は、長く静かだった。

             

        虫の音が聴こえ、それを聴きながら、

       カノンはスイカを食べ、

            テファはビールを飲みながら、

               夜長を楽しんでいた・・・



       色々な話を二人はして、笑い合った・・・






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






     ヘジャ:「スンミ、来なさい」




   食事が終わると、

        ヘジャは、スンミを自分の部屋に呼んで、

            鞭を一振りした。

   




   「ギャ〜」恐ろしい悲鳴声が聴こえた・・・・





ヘジャ:「昼間、お前は偉そうに私に意見し、

        絶対にテファとカノンは付き合ってないし、

      一緒に旅してないと言ったわね?

         ところがどう?

              これを見なさいよ。」と言って




       事務所から盗んで来たテファとカノンの

      二人の写真をスンミの顔に叩きつけた・・・・




       スンミはその写真を見てビックリした・・・




           「こっ、これは?」

     震えながら言うと、また鞭が飛んできた・・・・




ヘジャ:「これは!じゃないわよ・・・

       二人は付き合っているのよ・・・

         二人は恐らく一緒よ。


       明日、ユリを見物してから、

     出来れば明後日には江原道に行くわよ。

         お前にも動かぬ証拠を見せてやるから

               支度なさい。




     鈴木カノン・・・

         油断ならない女だったわ・・・

            ソンジェ兄さんにも連絡しなさい

           ・・・・徹底的に叩き潰してやるわ。」




  スンミ:「・・・でも、この写真の日付け・・・見て下さい

          ・・・ホラ、テファがロッテワールドに

       誘って来た日じゃないですか?

         あの日、テファもカノンちゃんも

      約束の場所に、素直に言われるまま

       行ったんじゃないですか?

         そこで本人同士バッタリ会って


      じゃあ、ロッテワールドに行こうかに

             なったんじゃないでしょうか?」





ヘジャ:「お黙り!!この二人の顔を見なさい・・・

            まるで恋人同士そのものよ・・・違う?」



   確かに・・・仲良く・楽しそうに映っていた。。。

         誰が見ても付き合っているカップルだった。




    スンミはその写真を見ながら、

           カノンちゃんならテファとお似合いだし、

         負けを素直に認められる・・・そう思った・・・





    スンミは、ある決心をして、

          江原道に行こうと思ったのだった・・・・




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




     次の日、ソウルは、

        厚い灰色の雲がムシムシとかかっていて、

      今にも雷雨になりそうな天気だった・・・

    ヘジャ、スンミ、そして金子瞳を乗せた車は、

      先ずはユリの入院する病院へ向かった・・・・





    丁度、包帯が取れる頃を見計らって

        見物に行こうとしたのだった・・・

   勿論、ロッテワールドでユリの為に買って

      やったとするかぶり物のお面を持って行った・・・・



     ユリの両親も来ていた・・・

  そしてヘジャを見ると

     「この度は、娘の手術費や入院費の面倒を

       見て下さって有難うございます」と

        ペコペコお辞儀をして言っていた・・・・

   



      看護婦が包帯を取ろうとしていた。




   取れた瞬間、両親は後ずさりをした・・・・



     これが・・・

         ユリ?

         娘のユリ?

             と言う感じだった。




  ユリは鏡を見せて!と叫んだ・・・

       両親は、鏡は無いと言ったが、


   看護婦とヘジャはグルになっていて、

          手鏡を看護婦は、ユリに渡した・・・・





  そこに映った手術後のユリの顔は、

         スンミの顔に瓜二つだった・・・・・



    ヘジャは可笑しくて可笑しくて仕方ない様子で、

      ついに吹きだして笑ってしまったのだった。



 泣き叫ぶユリは、

      「私の顔を返して・・・こんな醜い顔・・・

            私じゃないわ・・・

             キャー!!」と言いながら、

       発狂し、気を失った・・・・






そしてヘジャは、ポンとロッテワールドの

      ローリィのマスクを、ベッドの上に放り投げ、





      「私からのプレゼントよ・・・

          これでも被れば、

          愛嬌があっていいんじゃない?

       アハハハ。姜さん、良いわね、

       娘の命を救ってやったのだから、

      このまま一生醜い顔のままで暮らして貰うわよ

      ・・・私が良いと言うまで・・・

         整形は絶対に許さないわ。


      分かったわね?

        その代わり、

       姜IT会社も、建て直しをしても良くってよ。

        権利はあくまでも李建設が筆頭株主だけれど?

      どうかしら?顔くらいなによ。人は顔じゃないわよ。

       フフフ。サンザ、うちのスンミを化け物扱いした

         報いよ・・・

                   良いわね?」



   ユリの父も母も、ヘジャの言葉に震えあがりながら

   「もっともです・・・命あってのものだねです・・・

    それにうちの会社を残して頂けるなら・・・

      娘の顔くらいどうって 事はないです・・・

        本当に有難うございます。

        命の恩人です・・」とペコペコしていた。

 大の大人が、こんな女王気取りのヘジャにペコペコしている

 姿は、金子瞳にとっては奇妙で、恐ろしい光景だった・・・・





   そして目を覚ましたユリが、

      今後、どんな人生を歩んでゆくのだろうかと思うと

             可哀想でならなかった・・・・





       スンミも、涙を溜めていた・・・

           ヘジャを止められる人間は・・・

               恐らくテファ

          しかいないかもしれないと思った・・・


   テファならきっと、この傲慢なヘジャの心を

           変えてくれるだろうと・・・

             そう思った・・・・

    更に、ユリを救えるのもテファだと思った・・・・


     自分自身を救ってくれるのもテファだった・・・

 テファはホンデの輝かしいアイドル・・・

    そのアイドルの心を射止めたのは、

        やはり心優しい

              カノンちゃんだった事を、

                 スンミは嬉しく思った・・・

 



      カノンちゃん、絶対にあなたを守るわ・・・

  江原道に行っても、

      ヘジャに邪魔なんてさせないからね・・・

    そう決心した。

  そして金子瞳に協力を得ようとスンミは思い、

         チョット良いですか?と言って、

          呼び出した。




   そしてどうやら、カノンはテファと一緒に居る事や、

  これから、江原道に皆で行って、

      カノンとテファを引き裂くとなるから・・・

  そんな事はさせないように協力して欲しいと言った。

    瞳は最初はスンミを外見の醜さで毛嫌いして

     いたが、実は心根の優しい人だと感じ取り、

         喜んで協力すると言った。





   スンミは、もっと早くに気づくべきだったと

            後悔した・・・

   それは容姿の醜さでいつもオドオド・イジイジし、

    友達をつくる努力もしなかった事だった・・・



       容姿なんて関係ない・・・

        人の真価は「真心」だと言う事を、

  この夏のカノンの来訪で、改めて知ったのだった・・・

     後期からは、違った形で、皆と積極的に話したり、

       出かけたりしよう・・・

   人から容姿を馬鹿にされたっていいじゃないか・・・


   それでも前と上を向いて元気に歩いて行こう・・・

         そう思うスンミだった・・・・





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







  ヘジャの緊急召集がかかった。

  ソンジェも、ヘジャの悪巧みに恐ろしさを感じたり、、、

   更にはテファとカノンが一緒に旅行をしているなんて

    信じられなかった・・・

  カノンは、記憶を取り戻したのだろうか?

     それを知っていて、自分に明るく電話して来たの

       だろうか?

  余りにも残酷だと思った・・・

           いや、違う・・・

      カノンはそんな女の子では無い・・・

          そう何度も言い聞かせ、、

    とても演奏会どころではなかったので、

       休暇届けを楽団に出し、

          江原道に行く事にした・・・・

 



  ヘジャは、意識を取り戻し、

       現実を受け入れられないユリも、

     一緒に江原道に行くようにと命じた・・・

 醜い顔になったユリをテファに見せたかったからだ・・・・


  ユリはユリで、テファオッパにすがりついて、

  自分を悪夢から覚まして欲しい・・・

        そう思って、江原道行きを強く希望した。




   ヘジャは車を2台用意させて行く事になった。


   ソンジェは屋敷に置いてあった自分の車で、

   一人で運転して行くとしたが、スンミが、ソンジェと

  一緒に行きたいと懇願したので、

      一緒に乗り込んで行く事になった・・・・



   金子瞳は、ユリとユリの両親と一緒の車で

         行くと言った・・・

 



   ヘジャは心がルンルンで、

        車の中でマニュキアを塗っていた・・・




         皆、破滅すれば良いのよ・・・


        私は私さえ良ければいいの・・・

  



      でもテファだけは別よ・・・

           テファは私の将来の旦那さまよ・・・





    必ず手に入れるわ・・・

          必ず・・・テファ、待っていて頂戴ね・・・

               フンフンフン♪



           っと鼻歌が出ていた・・・・・







            一方、ソンジェとスンミは・・・・




   スンミ:「ソンジェ兄さん・・・

          私は、カノンちゃんの味方よ・・・

         カノンちゃんは最初から変わらず

        優しかったし・・・

         私に大切な事を沢山、教えてくれたの。

       今度は私の番・・・

           勇気を持ってヘジャ・・・と、戦うわ。」




ソンジェ:「兄さんが、腑が居ないばっかりに、

        悲しい思いをさせて悪かったね・・・




         スンミ・・・



            いや美蘭・・・・




           御免よ。

           もう無理してスンミを演じる必要は

           無いんだ・・・

    あの誘拐事件の時、

        本当の僕の妹のヘジャは死んだんだ。

      父さんは、発狂しそうだった・・・

     母さんにソックリだったヘジャが死体となって

      搬送された事を認めたくなかったんだ・・・

       美蘭、お前は、本当に可愛い女の子なのに、

      わざと醜く化粧され、ずんぐりむっくりの体型に

      作り上げられてて・・・

      僕の前では、

     その仮面や格好を取っても構わないよ・・・

     そして美蘭は僕の可愛い妹だよ・・・

     本当のお母さんやお父さんにも真実を伝えられず

       ・・・申し訳なかったね・・」




   スンミ・・・

        いやキムヨナの娘の美蘭は

             本当は生きていたのだった・・・



   ヘジャは殺されていた・・・

      そう、ヘジャとして生きている女こそ、

          李ユミンの実の娘


           李スンミだった・・・・



  この誘拐事件を起こしたのは、

            李ユミンだった・・・


  李建設の財産を全て乗っ取りたい・・・

 その強欲さから、溺愛している娘を誘拐した・・・・

   最初は殺すつもりは無かったのだ・・・・

余りにも抵抗し、暴れ、更には李ユミンの仕業だと

知られてしまったから、殺されたのだった・・・・




  そしてスンミは、美蘭を脅し、

      これからはスンミとして生きて行けと言った

     ・・・更にスンミは

         ヘジャとして生きろとなり・・・・

     ヘジャそっくりに整形をしたのだった。




   美蘭は整形されたくは無かったので、

            変装で納得を得たのだった・・・





  ソンジェの父親は、娘が帰って来たと思いこみ、

   こんな恐ろしい事件が二度と起こっては

      ならないとして、

   ヘジャのダミーのスンミを籠の鳥にした・・・・





   一歩も外に出さないように

      最初はしていたが、

        それでは可哀想だと言う事になり、、



  時々は、スンミになり変わって

       ホンデに行ったりもしていたのだった。



    父親は、妻と同じ顔に造られたスンミ

   (=ヘジャのダミー)を見て、妻と錯覚をし、


      帰宅する度に、

    スンミを妻として抱いていたのだ・・・・




    スンミは最初は抵抗していたが・・・



      やがては諦めに変わったりもした・・・




   早く父親との行為が終わる事を考えながら、

  強い薬を何回も服用していた。

    その為、思い込みが強く、妄想癖も出て来て、

       我儘で強欲で・・・・

          女王様のようだった・・・・



   母親のユミンは、

       異常な親子関係を黙殺した・・・・

  やがてこれらの財産が全部、自分たちの物に

           なるからだった・・・・




   ソンジェは財産は要らないとし、

        家を飛び出して行った・・・・

   と言うか、ユミンが追い出したのだった・・・・

 



   故に美蘭は、スンミのダミーであり、

      整形する事も、

  李家の財産を相続する権利すらもなかった・・・

その代わり、職や住む所のない金夫婦を、

住み込みでしかも高待遇で面倒見て貰える事を

約束して貰っていた・・・・

   金の家は、元々は貧しく、、、

  更に借金もあった・・・

 その借金も全て李ユミンが支払って

   くれたのだった・・・



    親子であるのに、

    親子だと名乗れない寂しさはあったが、、、、

 

      美蘭が死んだと報道され、


  搬送されてきた事になると、

    両親は半狂乱になって、

 悲しみ、病気になったりしてしまった姿を見て、

    改めて自分は金夫婦の子供で良かったし、

 愛されて育ったので幸せだと思った。





  美蘭:「ソンジェお兄さん、カノンちゃんは、

      テファと一緒だってスンミは言うけれど

    ・・・・ソンジェお兄さんを裏切ったりする子では

     カノンちゃんは無いわ。

            優しい可愛い女の子よ・・・」




  ソンジェ:「あぁ・・・分かっているさ・・・

          実はテファとカノンは、

         日本に居た時から付き合ってたんだ・・・」




         美蘭:「え?」美蘭は驚いた・・・

 




 ソンジェは今までの事を美蘭に話した。

  そして、自分もいつの間にか、カノンを愛するように

        なってしまった事も伝えた・・・



  ソンジェ:「愚かだろう?順番からいったら、

         テファの方がずっと前から

        カノンを知っていて・・・

          カノンと付き合っていたんだ・・・

        だからカノンがテファを選び幸せなら・・・

        僕は悲しいけれど、、、

         絶えるよ・・・

               それに僕も

          この夏、カノンに

        大切な事を学んだんだ・・・

            音楽の楽しさを改めて知ったんだ

         ・・・僕には音楽がある・・・

            だからきっと大丈夫さ・・・

          カノンを笑顔で応援できるよ・・・

              ハハハ・・・



               どうしたんだろう?

                涙が出るな・・」




       泣き笑いをしながら、ソンジェは語った・・・・

  美蘭はソンジェ兄さんが、本当に、カノンの事が好きで、

大切に思っているかを知った・・・・

   だが、きっと自分のように乗り越えられる・・・

          強く元気になれると思った・・・・




  美蘭:「じゃあ、カノンちゃんは

         もう記憶を取り戻しているのかしら?」


 ソンジェ:「いや・・・多分・・・

         フラッシュバックはあるだろうけど、、

       記憶全部を思い出してはいないと思う・・・・」



美蘭:「ソンジェ兄さん、私は、何だか怖いの・・・

           スンミが何かを企んでいるの・・・

    それに姜IT会社を乗っ取ったのも・・・

       姜ユリの自慢や大切な物を全て

            奪い取ったのもスンミなの・・・

       スンミのするい事や、スンミの言葉が怖いの。


      彼女を制御できるのは・・・

            おそらくテファしかいないと思うの・・・

       ユリにしても

         テファが言えば、、、

           丸く収まる感じがするの・・・

                私だって同じよ。

          テファのお陰で、

           人は外見じゃなくて、

        心が美しければ、それを見抜いてくれる人

        がいるんだって思わせてくれた人なの・・・

         私もテファが好きだけど・・・

            カノンちゃんなら、

                喜んで譲るわ・・・本当よ。」




 ソンジェ:「・・・・何だか、カノンが来てくれて、

            李家の大改革ができそうだな・・・

        良い思い出にしよう・・・

         美蘭、お前ももう無理するな・・・

                いいか?

         帰ったら、ちゃんと真実を

           金さんに言うんだぞ・・・

           きっと喜んでくれるさ。

        大丈夫だ・・・

           兄さんが、お前を守ってやる・・・

            心配するな・・・

          今まで見て見ぬふりをして悪かったね

           ・・・・御免よ。

      スンミにはこれ以上、好きにはさせないさ・・・

          大丈夫さ。

          テファは誰を選ぶにしても、、、

      いやきっとカノンを選んでくれる筈さ・・・

      悲しいけれど、美蘭、

        二人で笑顔で送り出してやろうな?ん?」




       美蘭:「えぇ・・・兄さん・・・そうしましょう」

           二人は笑顔になった・・・・




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