20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:潮風のセレナーデ・・・会いたい気持ち・・・ 作者:HAPPYソフィア

第20回   記憶の再現・・・不思議な縁の糸・・・
その晩、崔家の食卓で、

食事の団欒をして居た時に、

突然、義理父が

「あ!!」と声を上げた・・・・・


義理母は、その声に驚き

「どうしたんですよ、あなた」と言った。



家族が見守る中で、義理父は、麦茶をゴクゴクと飲み、

「雅子さん、昼間のお嬢ちゃんの会いたがっている

男の子の名前を思い出したんだよ・・・・


鄭・・・

鄭・・・

テファ・・・って、言ってたんだ。


ホンデに通っているんだとも言っていたんだ。」



雅子:「え?何ですって!鄭・・・テ・ファ??

間違いないんですか?」



義理父:「あぁ・・・間違いない・・・

親戚の鄭製靴と名前が似ていたから・・・

恋人に会いに来ているみたいな・・・

そんな真剣さが感じられたんだが?」

雅子:「・・・鄭テファ・・・やっぱり、鄭テファさんだったのね・・・」


老夫婦はどう言う事だと聞いた・・・

テファの名前は、義理父が口にするまでは、

知らせてないので、知る筈はなかった・・・

雅子は、カノンが記憶にある男の子がテファである事を

気づき始めている事や、、、

昼間見たあの写真の男の子は、鄭テファであること・・・

等を伝えた・・・

義理母:「おぉ・・・そうすると、もう二人は再会しているんじゃない・・・

      でもどうして、男の子は、自分が恋人だと名乗りを

上げないのかしら?」

義理父:「男の心変わり?・・・または、恋人ではない関係だった・・・」

雅子:「私は・・・恋人同士であると信じたいです・・・二人の周囲には

    色々あって・・・だから男の子は時期を待っているのかもしれ

    ません」

義理母:「何だか・・・切ないわね?でもお嬢さんにも、新しい恋人が

      出来たんでしょう?」

雅子:「・・・ええ、、、李ソンジェさんと言って、これまた素敵な人で、

    鄭テファさんとは違った美しい男性です。今は百済芸術大学に

    通っているのですが、もう就職も決まって演奏会に出ている

   みたいです。ところが李ソンジェさんの家は、御存知だと思い

    ますが李建設です・・・ソンジェさんは息子で家を継がないと

    いけない立場なのに・・・かなり揉めているみたいです。」

義理父:「色々・・・事情もあり複雑だが・・・あのお嬢さんが幸せに

      なれることを、祈ってやろうじゃないか・・・なぁ、お前?」



     そう言って老夫婦はお祈りし始めた・・・

  雅子は京都生まれの京都育ち・・・

  どちらかと言うと、仏教やお寺の方が親しみが、あるのだが、、、

  それでも、義理両親がこうして、人の為に、祈る姿が好きだった・・・


           そして、カノンが幸せになる・・

    いつも笑顔でいられるようにと、一緒に祈った・・・・

  その時、、雅子には、テファではなく、

    何故か?ソンジェの横で笑うカノンの姿が見えたのだった・・・




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




  「ただいま・・・」カノンは、屋敷に到着し、元気よく言った・・・

    キムヨナが、いつもの顔で

       「おかえりなさいませ・・・お嬢様は、今、

          定期試験で忙しいので・・・

        出来るだけ、お静かに・・・・

       お嬢様は毎回、試験期間は、かなりナーバスになって

       いますから・・・毎回、首席をとるのは大変ですから・・・」

         と淡々と言った。


     カノンは、ハァイと、静かな声で言って、部屋に戻った・・・・

       部屋のPCに日本の両親からメールが来ていた。



         カノンは「あっ、パパちゃんからだ」と思って、

          メールを読んだ。



       ※※※父から娘のカノンに宛てたメール※※※

             カノちゃん、元気ですか?

       パパだよ・・・カノちゃんが居ない夏は寂しいなっと思い、

       来週、ママと二人でソウル旅行する事になりました・・・

  

        ⇒・・・っと言ったらビックリするかな?冗談だよん・・・

           ハハハ。

       こっちは、こっちで楽しくやってるよトワも夏休みで

        帰っているし、タクトも、お盆には一時帰国すると

        連絡が来たよ。

       パパもそうだが、海外に行くと、毎年、お盆の時期は、

        チョット、日本人は心の痛みを感じるね・・・

       特にアジアに居るカノちゃんも経験するだろうと思い、

        メールしました。
         
       傷つくこともあるだろうが、しっかりと受け止めて、

       感じとり、これから国際人として、どう考えて行くべきか?
 
       歩んでゆくべきかを体験できると良いね?^^


            ・・・・・・・・・・・・・・・・

        ※※※                     ※※※


 父のメールは、日本が与えた戦争の痛みや、歴史的な話だった。

  今でこそ、韓流ブームだと言って、日本は韓国大好きと言う人も

  多いし、親しみが持てる国となっているが・・・果たして韓国人に

  とって日本はどんななんだろう?と考えると、まだまだ、根が深い、

   恨みや悲しみがある筈だと言う事・・・・良い勉強をしなさいとあった。



        そうなのだ・・・

         カノンは、幼い頃から、夏休みなどは、良く海外へ

              ホームスティをさせてくれた・・・

   ハワイやロサンゼルス、シドニーや、トロント・・・

    その行く先々の国で、日本や日本人である痛みを感じる事も

      多かった・・・・

  両親は、いつもそう言った事を踏まえて、子供たちに、

     良き国際感覚を身につけさせようとしてくれるのだった・・・・


         過去の歴史は、もうどうしようもない事・・・

                    起ってしまった事だが、、、


         これからの未来という歴史は、幾らでも作ったり

                育んでゆけるものだと

                        思うカノンだった。

   


                 未来・・・・

                    と言う言葉を考えた時、、、

    またカノンにフラッシュバックが起こった・・・・

   



            カノン・・・僕はカノンと、未来を考えたい・・・

                 未来に向かって歩いて行きたい・・・・・

                   終わりじゃない・・・・

                           始まりだ・・・・・





            その時、何故か?

                テファが、もしその声のオッパならば、

                 きっとオッパは、過去のカノンよりも、

                     未来のカノンを好み、更には、

             カノンが、記憶を失っていたとしても、

                問題ではなく・・・

                        これから又、

   

   新しく作り上げて行く未来を選びたいのではないか?と思った。。。



    だから、再会をしても、自分がオッパだと名乗り出ずにいたのでは?

         っと思った・・・・

            でも?・・・

               やっぱりテファさんが、その男の人

                     =オッパであるとは、

            なかなか思えなかった・・・

             あんなアイドルスターみたいなお星様キラキラの

                王子様が、こんな豆狸と出会って

                     付き合う事、自体、

                想像もつかないし・・・

               1つも思い出さないのが不思議でならなかった。



       昼間、雅子さんが、魔法・・・催眠術か、暗示をかけられている?

              のではと言った言葉が、思い出された・・・・

 

            カノンも、もう、過去の想い出に縛られるよりも

                明るい未来を思い描いて、

               元気に過ごそうかな?っと思った・・・・

    

               その時、ペンダントが蒼色に光った・・・・



          カノンは胸元のペンダントに手を当てながら・・・

             「御免ね、決してあなたの事、

                  忘れた訳じゃないのよ・・・

                       必ず、1つに戻してあげるからね・・・」

                     と、心の中で呟いた。

     



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




    その晩からか?変な叫び声が、近くの部屋から

                聞こえて来た・・・



     余りにも薄ら恐ろしい叫び声だったので、

カノンは怖くて、ベッドの布団にくるまって、ガタガタと震えた。。。。

 
         すると、ドアをノックする音がした・・・


   カノン:「誰ですか?」

           「私です・・・キムヨナです。」


                 カノンは、恐る恐るドアを開けた・・・



  キムヨナは「あの声は、スンミ様が勉強の

            苦悩と戦っている声なので

            気になさらないで下さいませ・・・

                  もし声が気になるようでしたら・・・

              お部屋を変えても構いませんし・・・」と言った。



           あぁ・・・スンミちゃんの声だったんだと

                     カノンは少しホットした・・・



     カノン:「原因が分かったので・・・今は大丈夫です・・・

              テストも、多分、

               再来週には終わると思います・・・

                     だから頑張って欲しいです。」と

                   言って笑った・・・・



        キムヨナは、どうもこのカノンの笑顔につられると

         言うか、調子を外してしまうのだった・・・・

        自分の娘も、きっとこんな娘になっていたのだろう?と

           思うと・・・涙が出そうになったりもした。。。

               ヨナの娘は、誘拐事件の後、

            死体となって戻された・・・

               事件の真相は明らかになっていないが・・・



        ヨナは恐らく娘が何か重大な秘密を知ってしまい・・・

         口封じの為に、殺されたのではないか?っと思っていた・・・・

 

         そんな意味で、ずっと李家の専属のお手伝いとして

           住み込みで働き、ヘジャとスンミの世話もして来た・・・・



      スンミは醜い容姿だが、

               心根は優しく素直だった。

     ヘジャは、この誘拐事件がキッカケで、性格が一変した。

           我儘で傲慢で、貪欲で・・・意地悪になった・・・・

                実の父親が帰宅すると、

                        ヘジャは、頭痛がしたり、

         薬・薬と叫ぶ事が多かった・・・

   滅多には実の父は帰らないが、、、

               それでも月1回は、帰宅する父親を、

                     恐れているかのようだった・・・・

 

             李家には謎が余りにも多すぎたのだった・・・・

 

            スンミの母親のイ・ユンミは、

             どうやら15歳も年下の秘書と称する男と、

                      情事を重ねているようだった・・・



    こんな愛情のない寂しい家に嫌気をさし、

     一人、家を飛び出したイ・ソンジェは、賢明な考えだと

                   ヨナは思った・・・・

 

         カノンが、この夏、この李家に来てから・・・

              少しずつ何かが変わろうとしていた・・・

  特に家に寄りつかなかったソンジェが、時々、戻って来たり、

    カノンと話す時は、本当に楽しそうな表情を見せて

                       語らっていたし・・・・

醜いスンミの本当の美しい心を見抜いたカノンに、

深くヨナは感動したのだった・・・

           せめて、ソンジェお坊ちゃまだけでも、

            この家を離れ、幸せになって欲しい・・・

       そうヨナは思っていたからだった・・・・

 

     ソンジェは、誰に対しても優しいし、決して

       威張ったり傲慢だったりすることはなかった・・・

          良く手伝いもしてくれたし・・・・

     従業員の失敗も、自分がしたことだと言って、

    庇ってくれたり、主に怒られている者を助けて

    くれたりもしてくれた・・・・

 母の日は、中高年の働く従業員やお手伝いに、

ハンドクリ-ムとカードを添えてプレゼントしてくれたり、、、

疲れていると、皆の肩を揉んでくれたり・・・

少し横になっていると良いよ?と言って、

    休ませてくれたりもした。



     イ・ユンミが、後妻で入って来た時から、

       歯車が狂いだし・・・ソンジェ坊ちゃんは、

        家を出た・・・と言うか、、、

         追い出されたのだった・・・

  何れにせよ、家を出た代わりに、自由を手に出来たので、

   良かったとヨナは思ったのだ。



        ソンジェ坊ちゃま・・・・

        カノンちゃんが来てから明るくなったし・・・

          もっともっと元気に幸せになって欲しいわ・・・

          

          キムヨナはそう思ったのだった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




   スンミ達、ホンデの学生たちが

    テスト期間中は、カノンにとってはパラダイスだった・・・

   スンミに干渉されなくて済むし・・・

   放課後は、自由に遊べて、一人でバスや電車に乗って

   帰れるからだった・・・・



      カノンは、こう言ったホームスティ生活を楽しんで

       みたかったので、嬉しかった。



  今日は、日本語クラスの課外授業で、

     遊覧船に乗って漢江下りをする事になっていた。

  ヨイドから遊覧船が出ているので、お昼を済ませた後、

   午後14時に船着き場集合となっていた。



    漢江はソウル市を南北に分けて、穏やかに蛇行し、

    その景色は様々で、約1時間のクルーズだが、

    10の橋をくぐりながら、川岸に広がる市民公園で、

スポーツやピクニックを楽しむ人々を眺める事も出来るし、

現代的な高層アパートメント群、二村に停泊している

朝鮮王朝時代の亀甲船、ソウルタワー、オリンピック

スタジアムなどが見えて楽しいと評判の観光だった。



   カノン達は、お昼を食べずに早めにヨイドに行って

   いようとなり、地下鉄5号線に乗ってヨイドへ向かった。

 
      ヨイナル駅を出ると、目の前に大きくて

                      立派なビルがあった。



      ヒロミ:「これがユクサムシティビルよ」

  カノン:「ユクサム=63?63階ビル?」


       アヤ:「ピンポーン!!地上60階、

              地下3階の合わせて63階ビルよ。

   ソウルのシンボルの1つよ。

         高速エレベ−タがあって、

                それで昇って展望台に行けるの・・・

    ビルの中は、水族館、映画館、レストランと、色々あって

   楽しいみたい。時間も有るから、ここでご飯を食べようよ。」



  三人は「グリーングラス」と言う、お洒落なイタリアン

                         レストランに入った。



   外の景色をそこそこ展望出来、

       店内に流れるカンツオーネもイタリアに来ているみたいに

        優雅だった。



   カノンは、御飯よりもパンや、パスタ、ピザが好きだったので、

    嬉しかった。



 カノン:「いつも韓国料理ばかりだから、違う国の料理って良いね?」

アヤ:「そうそう、、、もうキムチにはウンザリ・・・日本料理が食べたいな」

ヒロミ:「贅沢は言わないわ。真っ白いご飯に梅干しとおみそ汁で良いわ。

    海苔もね、韓国海苔じゃなくて、日本の味付け海苔が良いわ・・」

アヤ:「私はお母さんの煮物とか食べたいな・・・・」

カノン:「今度、ソウルにある日本の居酒屋に行ってみない?

     そしたら、食べられると思うよ」



       ヒロミとアヤも「賛成!」と大きな声を上げた・・・

カノンは、あぁ、もう韓国に来て、1ヶ月半が過ぎたんだ・・・そう思った。

イタリアレストランで存分にイタリア料理を楽しんだ後、カノン達は遊覧船の

船着き場へと急いだのだった・・・・。



    今日も良い天気で、日差しも強かったり、

                     弱かったりと不安定だった・・・



    しかし、日本ほど、蒸し暑さの厳しさも無く、

                     良い遊覧船日和になりそうだった。



   船着き場で、先生が、チケット代金を徴収していた、

                「ハイ、一人900円です」

                          と言った。


   え?1時間ものクルーズが900円ですか?っと皆が

     口々に聞き返していた。

   先生は「お?高いですか?韓国も物価が上昇してね・・・

        前は600円だったのに・・・

             皆さん、すみませんね」と言った。

          皆は先生の言葉に爆笑した。



        違うのだ、余りの安さに

           皆がビックリしていたのだった・・・・



  先生はその理由が分かり、気分を良くして、

         「韓国は、電車やバス、そしてタクシーの

          料金が安いので有名です。

         日本だと新幹線みたいな乗り物に乗る

         と運賃が物凄く高いでしょう?

    韓国にもセマウル号やKTCとかありますが、

    せいぜい1500円くらいですよ。高速バスは、

     こんなに乗って1000円?と言った感覚になります。

    次に安いのは、食べ物です。食堂に行くと、大体、

    300円〜500円もあればお腹一杯食べられるでしょう?

    特に韓国料理は安いですよ・・・

     もし300円もお財布になかったら、

    屋台でご飯を食べれば、もっと経済的に安く済みますね・・・」

       と言った・・・遊覧船の中で、カノンは記念に、

   葉書とペン3本買った。

   ペンは、1本は自分に、あとの2本は、ソンジェとテファに

     上げようと思った。

   スンミちゃんにも何か買った方が良いかな?と思い、

     漢江下りの船の形をしたクッキーを買った。


     船の外、デッキに出ると、汗が最初は噴き出しそうに

    なるくらい、暑かったが、船が動き出すと、

      心地よい風が吹いて来て、涼しかった・・・



  先生がカノン達に「暑くは無いの?」と言って

                      話しかけて来た。



      ヒロミ:「先生こそ、暑くないんですか?」



    先生:「私は韓国人だし・・・韓国の夏は慣れているから・・・

         大丈夫です。」



        アヤ:「先生、風って韓国語はパランですよね?」


          先生:「えぇ・・・パランですよ・・・」

    


     その時、又、カノンにフラッシュバックが訪れた・・・・


   

          遠くで汽笛の音がした・・・

               横浜?港に来ているようだった・・・

  

         男の子はカノンに優しく話しかけた・・・

   

         カノン・・・・

           僕は帰国したら、大学四年生になる・・・

      バンドのボーカルもする・・・

          カノンは僕の事、

               パラン=風みたいだと言ったよね。

  カノンは、温室のお花みたいだから・・・

           お花は「コッ」だけど、

     カノンの花は「ファ」って発音するから・・・・



          僕が復学してバンドに戻ったら「パランファ」と

  

           言うバンドの名前に変えて活動するよ・・・



                    パランファ・・・



             良い名前だろう?僕とカノンの名前だ・・・・


         


           パランファ・・・パランファ・・・・

                        鄭テファ・・・

          ソテジ、ボーカル、


           今、改めて、その声の持ち主が鄭テファだと

           カノンは理解した。



           ・・・・やっぱり、オッパは鄭テファさんだった・・・・・

                カノンは、涙が出そうになった・・・・



         先生:「鈴木さん?顔が赤いわよ?大丈夫?」



   カノン:「・・・ハイ・・・大丈夫です・・・

          先生、あの・・・ホンデのパランファって言うバンド、

                               知ってますか?」



    先生:「勿論よ。あのパランファのボーカルは、

          本当に素敵な男の子で、先生は大好きよ・・・

         とっても綺麗な男の子よね?

    だけど、意外にシャイで、優しいし、男らしいのよ・・・

    それに勉強熱心で、日本語も軍隊で覚えたらしいけれど、、、

   日本にワーキングホリディに行って、

     帰国してからも、日本語を忘れたくないって言って、

       時々、語学堂に来て、

         日本語を私たち教師と一緒に勉強したりもしていたわよ。

  

       パランファは、帰国してからの名前で、

                   その前はFREE BIRDと

     言う名前だったと思うわ。

どうして名前を変えたの?と聞くと、日本で好きになった女の子の

名前を入れて再結成をしたかったからだって言ってたわ。

パランは風、

ファは、、テファのファの事かしら?」



アヤ:「じゃあ、日本の女の子は、風と付く名前の子なのかもね?」と言った。




カノンは、それは違うと言いたかったが、



軽い眩暈がした・・・

  


← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 18359