私が彼に初めて会ったのは4月の終わりだった。 会ったというよりも、見たという表現の方が相応しい。 その印象は、何か気難しそうな人と直感で思った。
でも、そのイメージはすぐ壊れる。
私は3年前、実家を飛び出した。 1年付き合っていた彼氏が関西に就職だと言うので、一緒に出てきた。 それが間違いだった。
当時私はサービス業の店舗の店長をしていた。 この先頑張って働いていたら、もっと出世が望めるはずだった。 あまり人には話せる話ではない そんな事情も重なり京都に行く決意が出来た。
関西に来て1年は最悪だった。 そんな思い出しか残っていない。 初めての一人暮らし、初めての土地 何もかもわからなくて、毎日泣いていた。 彼氏はたまに来て、ご飯と体を求めて帰ってく。
そして浮気。
私は絶望的だった。
少しながら結婚の話もしていた。
浮気は1回ではない。 地元にいる時から悩まされていた。
「もういらない」
最後に彼氏に言った言葉。
「こんな生活も、こんな気持ちも、あんたも全部。
いらない 」
彼氏は泣いて謝った。 ごめん。ごめん。もうしない。
何回聞いた?その言葉。 何回流した?その涙。
もう信じれなかったよ。
そして私は彼氏と関係があったモノを全部絶った。
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