「昨日行ったレストランすっげーうまくなかった?」 春は、朝から上機嫌で僕に話しかけてきた。
「春は、食べすぎだって!皆春の事見てて一緒に居た僕が恥ずかしかったよ。」 春と僕は、一緒に登校していた。
「匠は気にしすぎじゃない?」
「そんなことないよ。」 僕は呆れながら春に言った。なんせ、春が食べた量は僕と母親たちを合わせても足りないぐらいの量だったんだから。
「おはよう!春に匠君」 そこに居たのは、楓だった。
「あれなんで楓居るの?」 春が親しげに聞いた
「あっ楓って呼んでくれるんだ。」 楓は嬉しそうに春に近くに寄った。
「よーく考えたら、親友を名字呼びって何か親しくなさそうじゃん?」
「そうね〜じゃあ私も、匠君じゃなくて匠って呼ぶね。だから、匠も楓さんじゃなくて楓って呼んで。」
「そうだね、じゃあ僕もそう呼ぶよ。」 僕は照れ臭そうに頭を触りながらそう言った。
「ああ!良い事思いついた親友になった次の日祝いってことで学校サボローゼ!」 僕と楓は、何言ってんのという顔で春を見た。
「良いよ!私乗った。」 楓は、春の突発的も気に入ったようだった。
「じゃあ決まり、そうときまればまずは、プリとろーぜ。」
「ちょっと待ってよ!僕は何も言ってないじゃんか何で決まり何だよ。」 僕は、行く事には抵抗なかったが、何も聞かれなかったのが気に障った。
「だって匠は、俺といつでも一緒だったから聞かなくたって行きたいってことぐらい分かるっての!」 春は自信満々にそう答えた。
「・・・確かに行く事に不満はなかったけど、聞こうよ僕にも!」 「じゃあ皆でいこー。」
もちろんこの後、先生が親に連絡を取って僕たちがサボったのはばれてしまい僕たち三人は先生に怒られた。 今では、怒られたことでさえ良い思い出になっている。
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