「えっと、同じクラスだよね君たち?ごめん俺、栗谷さんしかわかんないや。」 春は、フレンドリーに話しかけた。
「俺は〜桐谷で、こいつが谷氏にあっちが御子柴だよ。」 桐谷が男子を全員紹介した。
「こっちから、半沢さんで中西さんに大竹さんよ。」 楓が、女子を全員紹介した。
「それより、一人でこんなところにいたの?」 楓が春に向かって聞いた。
「一人だったら、さびしくない?こっちに匠いるから。」 春は、僕を引っ張って顔を見せた。
「居たんだ、気付かなかったよ、影薄いね君。」 御子柴が、笑いながら言ってきた。
「俺に隠れてたんだから、気付いたほうがすげえって。」 そこで、春がフォローを入れた。
「確かにな。」 男子が全員そう言って笑った。
「そんなことより、どお皆で一緒に行動しない、親睦深めるには丁度いいと思たんだけど?」 楓が、春の腕を引っ張って誘ってきた。
「賛成ーやっぱ、イケメン欲しいよね〜。」 大竹がそう言って、春の腕をつかんだ。
ほかの女子も賛成らしく、春を引っ張っている。
「でもさー、コイツどうすんの?」 谷氏が、僕を指さしながら言った。
「あっ僕は、団体行動とか苦手だからできれば、春だけにしてほしいな。」 僕は、笑顔でそう言った。
「そんなこと言わずに、一緒に行きましょうよ。」 楓が、春の複雑そうな顔を見て、そう言った。
「あのさ、勝手に話進んでるみたいだけど俺は、こいつと一緒に遊ぶつもりで来たから悪いけど今日はパスね。」 春は、そう言って僕の顔を見ていくぞといった。
「春君って、友達思いの優しい人なんだね〜。」 中西が、去っていく背中を見てそう言った。
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