楓は、ビキニの水着に下にひらひらの着いたミニスカを合わせたような水着を着ていた。
「どうだ!かわいいだろ〜。」 楓は僕たち二人に向かって言った。
僕は、自分でも気づかぬうちに楓を見ていた。
「匠ったら、そんなに見つめられたらてれるだろ。」 楓は、照れ臭そうに僕にそう言っていた。でもホントは春を見ていたことぐらい僕でも分かった。
それから三人で、スライダーや流れるプールでたくさん流された。 出店なども出ていて、お昼にはカップラーメンを食べた。 お昼を食べた後は、もちろん休憩なしに遊びまくった。 僕も、楓とこのプールでたくさん話せたし結構満足している
「もう駄目けっこー疲れた。」 僕は、そう言って地面に座った。
「確かに、もうかれこれ6時間ぐらい遊んだよな。」
「私も疲れたし、少し休んだら帰る?」 楓もしゃがみこみ聞いてきた。
「そうだな。」
「じゃあ僕ちょっとトイレ行ってくるから、二人ともここに居てくれないかな?」
「あっ俺もトイレいきて〜、悪いけど楓まっててくれないかな。」
「分かったから、早く戻ってきてね。」
僕と春はトイレに向かった。
トイレに入ると、いきなり春が僕の手をつかんでトイレの個室に無理やり入れられた。
「イッター、何すんだよ春。」 僕は怒っていたのに、すぐにその怒りは消えた。 それは、春が泣きそうな顔をしていたからだ。
「はっ春?どうしたの、腹でも痛い?どっかけがでもした?」 春は、何も答えないまま僕に抱きついてきた。 すぐに、肩にしずくを感じ春が泣いているんだと分かった。
「俺・・・もう無理。ウッ・・・だってお前、楓のこと好きなんだろ?」 突然春が、そんな事言い出してきて僕は正直戸惑った。
「俺・・・お前のこと好きだもん、楓がお前に近づいてお前と楽しく話してたり、お前が楓の事見てたりするのすっげー嫌なんだ。耐えられないよ。なあ、俺の事も見てよ、楓じゃなくて俺を見てよ、俺は!お前の事会ったときから好きだ。」
「・・・なっ何言ってんだよこんなところで、とっ取り合えづ出ようよ。」
「ホント・・・もう無理だから。此処に来たのも、お前が楓好きなんだって分かっても平気でいられると思ったからで、でも・・・ごめん。」 そう言って、僕から離れるとトイレを出て一人で何処かに行ってしまった。
僕は楓のところに行きいつもみたいに笑ってる、春がいる事を想像していたが もちろんそんな春は居なくって、居たのは楓だけだった。
僕は、春の言った事が頭から離れなくって気が付いたら、家のベットで倒れこんでいたんだ。
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