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作品名:長嶋探偵 作者:bk201

最終回   七章
「自分の罪を、刑務所で償うんだな。」
探偵が言った後、バイクの女が前田を気絶させた。

「ねえ探偵さん!これほどいてくれないかな?」
私の事を忘れている探偵に、お願いした。

「君は、助手として縄をほどく事も出来ないのか?」
ため息交じりに探偵が縄をほどいてくれた。

「ねえ、優貴さんのお母さんはあそこで気絶してる人?」
「きっと、人見さんが死んだ事を知ってショックだっただろう・・・。」

「そんな事より、早く帰りましょうよ。」
バイクの女が探偵に向かって言った。

「探偵さんこの女の人誰?」
私は探偵に向かって言った、だが答えたのはバイクの人だった。

「私?私は、彼女よ。」
「僕の助手みたいなものだ。」
探偵が訂正した。

「あら冷たいわね?なに、もしかしてその子のほうが好きってこと?信じられないこんなガキがタイプ?」

「ガキって何よ!私だってもう高校生なんだから!」
私と女の人が争っている間に探偵は警察に電話をして言った。

「後は、警察に任せて俺たちは帰るぞ!それとお前は歩いて帰れ、分かったな。」
そう言って、謎のバイク女の後ろに乗ると私をおいて何処かに行ってしまった。

私はその後、探偵事務所に寄ったが、そこは蛻の殻で、管理人に聞くと此処はもう1年ぐらい誰もすんでいないというのだ。
私は、今まで起きた事が長い夢のように感じていた。

だが、その考えはすぐに否定できた、なぜなら依頼主の優貴さんから電話がかかってきて、依頼料を私に払ってくれるそうだ。
その時詳しく聞いたのだが、どうやら、その依頼料は私が探偵の助手をした時の給料で、前田は逮捕されて、なんと人見さんは生きていたというのだ。

最後に面白い事を聞いた、彼の・・探偵さんの苗字は長嶋というらしいのだ。


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