「自分の罪を、刑務所で償うんだな。」 探偵が言った後、バイクの女が前田を気絶させた。
「ねえ探偵さん!これほどいてくれないかな?」 私の事を忘れている探偵に、お願いした。
「君は、助手として縄をほどく事も出来ないのか?」 ため息交じりに探偵が縄をほどいてくれた。
「ねえ、優貴さんのお母さんはあそこで気絶してる人?」 「きっと、人見さんが死んだ事を知ってショックだっただろう・・・。」
「そんな事より、早く帰りましょうよ。」 バイクの女が探偵に向かって言った。
「探偵さんこの女の人誰?」 私は探偵に向かって言った、だが答えたのはバイクの人だった。
「私?私は、彼女よ。」 「僕の助手みたいなものだ。」 探偵が訂正した。
「あら冷たいわね?なに、もしかしてその子のほうが好きってこと?信じられないこんなガキがタイプ?」
「ガキって何よ!私だってもう高校生なんだから!」 私と女の人が争っている間に探偵は警察に電話をして言った。
「後は、警察に任せて俺たちは帰るぞ!それとお前は歩いて帰れ、分かったな。」 そう言って、謎のバイク女の後ろに乗ると私をおいて何処かに行ってしまった。
私はその後、探偵事務所に寄ったが、そこは蛻の殻で、管理人に聞くと此処はもう1年ぐらい誰もすんでいないというのだ。 私は、今まで起きた事が長い夢のように感じていた。
だが、その考えはすぐに否定できた、なぜなら依頼主の優貴さんから電話がかかってきて、依頼料を私に払ってくれるそうだ。 その時詳しく聞いたのだが、どうやら、その依頼料は私が探偵の助手をした時の給料で、前田は逮捕されて、なんと人見さんは生きていたというのだ。
最後に面白い事を聞いた、彼の・・探偵さんの苗字は長嶋というらしいのだ。
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