「という訳なんで、帰るの遅くなって、ごめんね結衣。」 今までのことを結衣に話した。 「ふーん、そういうことならまっ、明日の家事全般やれば許してあげる。」 「そんな〜そこは、そういうことなら仕方ないでしょ。」 「だってさ、約束二つも破っといてよくいうよね。」 瑞希は、結衣を追いかけながら、自分なりの言い訳を言った。 「でもさ〜私、掃除と洗濯はやったじゃん夕飯作り忘れただけでしょ。」 「今日は瑞希が、掃除、洗濯、夕飯するはずだったのに今まで遊んで、夕飯作るの私にやらせたじゃない。明日やるのは、当然だと思うけど。それに一緒に暮らすときの最初の約束覚えてる、昼以外の食事は一緒にするってやつ。」 結衣は、怒っているような顔をしていたが、内心、ほっとしていた。 「結衣〜ごめんてば、だから明日は夕飯だけでいいでしょ。」 結衣は、聞こえない化のような鮮やかな無視をして、ベットに潜り込んだ。 「結衣聞いてよ。」 「もうこの話しは終わり、そんでもって、明日は家事全般を瑞希がやることはい終わり。」 「結衣のケチ。」 それだけ、つぶやくと瑞希もベットに入ってねた。
次の日、いつものように起きて結衣と大学に行った。 「おはよー結衣、瑞希。」 同じ単元をとっている、川岸亜里沙が話しかけてきた。 「おはよう。」「おはよー」 「ねえ、二人とも聞いた?転校生とかいう人の話。」 「何それ?」 結衣が、あんまり興味なさそうに聞いた。 「うーんと、噂では、美少年って感じの男だって。」 「へー。」 「結衣は、興味なさそうだね。瑞希もあんまり興味ないのかな?」 「私は、別に・・。」 「そっか、でもねーほらうちらの学部にはいるじゃん、チョー男付きで顔がいいとすぐ食いつくって噂の姫木花音がさ、まーあの子も顔がいいからあれだけど。」 「そうだね、じゃその男花音がとったね、でその転校生の名前って知ってる?」 瑞希は、なんとなく亜里沙に聞いた。 「えっとねー、確か神なんとか龍だった気がする。」 「ちょっちょっと待ってそれって、神祇龍じゃない?」 「そうそうって何で知ってるの?」
ガラガラガラー
「あの、経済学部って此処ですか?」 入ってきたのは今まで噂をしていた龍だった。 「ほーあれが神祇君かまさかうちの学部だったとは。」 亜里沙があんまり興味ありませんというように言っていた。 その間に、男好きで有名な姫木と周りの女子はほとんど龍のところに行っていた。 「ねえねえ、龍君っていうんでしょ。すごくかっこいいねー。」 「龍君って外人さんみたいに鼻立ちがいいねー」 などなど、龍はアイドルのような扱いを受けていた。 龍は、それに困ったような顔をして誰かに助けを求めるため辺りを見回して瑞希と目があった。 「あっ谷山さん!」 龍のこの一言で、龍に群がっていた女は全員瑞希を見た。 そしてひそひそと声を漏らした。 「うっそ谷山さんと知り合いなの?」「どんな関係なのかしら?」「もしかして付き合ってるとか?」「え〜釣り合わないよー。」 さまざまな文句が飛び交った。 それを聞いた、龍は、群がっている女を、抜けて瑞希のところに来た。 「昨日ぶりだね瑞希。」 谷山さんから瑞希に呼び方が変わり瑞希事態も驚いた。 「はっはい。」 「あ〜そういえば、昨日は遊園地に付き合ってくれてありがと、楽しかったよ。」 わざと聞こえるような大きな声を出した。 そして耳元で、「ごめん、君とつきあってるみたいになれば、いちいち声掛けてこないと思ったからつい。それに、誰かの悪口言う奴嫌いだからつい。」 瑞希は、少しショックを受けたが笑顔で答えた。 「いいよ別に。」 その姿をじっと、姫木は見ていた。
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