『すみません!』
『あっ、君!』
すぐにダッシュで後ろの扉から待ち合い室を飛び出すと、
またもや待ち合い室、 、周りは寝ながら待っている人たちばかり、、
そこの待ち合い室を開けるとまた 新たな待ち合い室、、
それが何百回と繰り返した。
気づくと最初の待ち合い室に 戻っていた。
『おかえりなさい』 先ほどの男性が苦笑いで声をかけてくれた。
『やはり、抜け出せませんでしたか。』
『やはりって、あなたも試したんですか?』
『はい。あなたと同じくここに戻ってきてしまいましたが、、でもあなたがここ に帰って来なかったらもう一度逃げだしてみようかと考えてはいたんですが・・ やはり、あの部屋に入るしかなさそうですね・・』
気付いたら男性は次に入る順番に来ており、自分はその次なのでもうあの部屋に 入るのもすぐだった。
『次のかた、どうぞ』 と後ろの扉とは違う
『ギギィ』
と重たい扉がゆっくり開く・・。
『では、行ってきます』
と男性は覚悟を決めたように入っていった。
しばし呆然としていると、 『次の方、どうぞ』と重たい扉が開く。
(俺の番が来てしまった・・)
やはり、誰も恐怖を感じてるのか『順番を変わろう』と持ちかけて順番変わって くれるような状況じゃないことがひしひしと伝わってきた。。
(覚悟を決めよう・・) 自分で自分をなんとか奮いたせ、、震えながら部屋に入る。。
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