20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:待ち合い室 作者:新丸

第1回   待合室(1)
気付いたら1つの部屋にいた。

そこは四角い部屋に扉が前と後ろに2つ、長い椅子5列ある部屋だった。

会社の面接会場の待ち合い室のようにも感じた。

俺はなにかの順番待ちをしてるらしく、手には番号札を持っている。

服装は、よれよれのスーツを着ている。

けど、なにを順番待ちをしてるのか?
自分の名前、自分の存在が全く思い出せない

すごい長い間これを待っていて、順番待ちをしていたのは覚えているのだが。

よく見ると、同性異性問わず、子供からお年寄り、服装も同じスーツの人やコッ
ク姿、普通のカジュアルな私服や病院の検査の時のような服装など、全く違う人
たちが、ただひとつの番号札をにぎりしめている。


ふと、隣に座っている同じスーツ姿の男性に声をかける。

『すみません。順番待ちしといて恥ずかしいですが、これってなんのためになら
んでいるんでしょう?』

男性は、苦笑いでこう答える。

『実は私もわからないんです。いつの間にか順番待ちをしていて・・実は自分の
名前も存在すら思い出せないんです』

『はぁ・・(俺と同じ心境なんだ)』

『でもすごい色んな人たちが待っていますよね。まぁ、隣の人から聞いたらみな
さん寝てらして、目が覚ますのがあなたらへんの順番らしいんですが』

ふと、見渡すと俺の後ろからはみんな寝ており、前を見ると俺と同じようにこの
状況を、自分はなにをしてるのかを考えてる人ばかりだった。

先頭を見ると、一番前の人が前の部屋に入っていった。

『自分たちが目指してるのはあの部屋ですよね?』

『多分そうですね。不思議なことに、あの部屋に入っていって戻ってくる人が一
人もいなくて、こんなに静かなのに、あちらの部屋からの音がきこえないんです
よね』

『はぁ・・(病院の検査とかだと思っていたけど、、、まさか、この先は処刑台・
・だから、一人も出てこない・・俺はどんな罪をおかしたんだ・・ダメだ全然思
い出せない。というより記憶が一切思い出せない)』

手の汗、いや体の汗や震えが止まらない。。
『まさかですが、、処刑台じゃ』

『えっ!!』

よく見るとその男性も小刻みに震えている・・・
同じことを考えていたのかもしれない


思い出せないけど逃げるしかない!


次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 1595