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作品名:YOKONORI RACER(ヨコノリ・レーサー) 作者:ふ〜・あー・ゆう

第22回   パシュート・・・C

翌日は晴れていた。椎野らはまたも日がな一日をまったりと過ごすこととなった。
タテうらは部屋で夕食を摂るとさっさと温泉に入り、寝てしまった。
かつて、スポンサー付きの選手だったタテうらはこうした至れり尽くせりの環境を敢えて拒否するようになっていた。夢はいつまでも続かず、現実は厳しく冷たいものだと割り切っているのである。だから、どこそこに来たとて、普段と変わらない。ただ、気分がよければ、酒をたしなむ程度のことはするのだが、今回はそれすらもしていない。正直、このレースにあまり乗り気で無いということだ。雪もほとんど無いのに雪上レースを決行するというヨコノリ・ブームの加熱ぶりを冷ややかに受け止めている。これではヨコノリの本当の楽しさもわからなくなってしまうのではないか。タテうらはそう考えていた。ただ、椎野や瀬津と一緒にいると眉唾のレース三昧の日々も悪くないかと思えてしまうのだった。
その頃、椎野は狭い車内で、明日は俺が部屋泊だからなと、何度も瀬津に確認していた。瀬津はそんなに俺を信じないならとメモ紙を渡して誓約書を作り、拇印を押してやった。とりあえず、文面に残してやったことで椎野は甚く安心し即効で眠りについた。
車外の気温は夜半過ぎから急激に冷え込み始めた。
熟睡していた椎野は寝袋の中まで入り込んでくる冷気に目覚め、ふと車外の様子を見た。真っ暗で何も見えなかった。明かるいと眠れないタテうらの要望で決めた駐車場所なので付近には街路灯一つ無い。ただ、フロントガラスには白い綿毛のようなものが時折、パラパラと降り注ぎ一瞬にして消えていった。寝ぼけていた椎野は雪が降り始めていたことに気づかぬまま、再び寝袋に頭まで潜り込み、明け方まで爆睡した。

「ノー!ノー!!」椎野は朝から錯乱していた。積雪はそれほどでもなかったが、車外は辺り一面、真っ白だった。ゴージャスな飯どころか、フカフカ布団の夢すらも消えた。雪質は太陽が出れば、ほどなく溶けてしまう感じのベタ雪っぽかったが、レースの実施は決定的であった。
大急ぎでレースの準備に取り掛かった。
午前7時。選手達は山頂にいた。
「コースの確認はもう、いいよな。通信機もだいじょぶだろ。」昨日は十分に寝て、調子も万全のタテうらが二人に確認した。
「だいじょうぶだよな、椎野。コースはずれたら岩場や灌木だらけのポイントに突っ込んで即終了だからな。」
「そりゃ、瀬津とタテうらさんは万全でしょう。絶好調でしょうよ・・・。」部屋泊できなかった椎野がぼやいた。
「先頭で行けたら急斜面のブッシュ(雪に埋もれた灌木等の茂み)では後続1チームを下見代わりに先に行かせろ。滑走面が平らになるし、やばいポイントではノーズ(ボードの先端)が草の中に刺さりこんで止まっちまうだろうからな。」
「そのラインを微妙に避けて進めってことですね。」タテうらのアドバイスに瀬津が答えた。
「絶対、3位以内に入って俺も賞金で旅館に泊まってやるからな。」椎野が誰に言うでもなく啖呵を切った。
「その意気だ。ここからはブッシュの出ているコースは見えねーが、先頭のお前が瀬津と入れ替わるタイミングで勝敗が決まるからな。」
その時、他のチームのメンバー数人が声をかけてきた。
「アマチュアの“チーム椎野”さんですか。」
「そうだけど。」
「今回、 優勝候補っちゅう評判ですよ。」
「だよね、アマチュアのレースではそこそこいい成績残してるもんね。」ひげ面の若者の言葉に同調するように、別チームの若者が言った。その面持ちはなんとなく弛緩している。しかし、こういう表情の選手ほど運動能力が、ずば抜けていることが多い。平常心で瞬時の変化に対応できるのだ。
「いやいや、まぐれですよ。」椎野はまんざらでも無いように答えた。
「椎野、あいつらの目を見ろよ。」タテうらが小声で言った。
「血走ってる感じかな。」椎野が暢気に答えた。
「俺達に負けられない。あるいは俺達についてくれば、上位入賞ができると確信してんだよ。」
「どうして。」
あいかわらず鈍感で気分屋の椎野に呆れながら瀬津が続けた。
「今、言われたろ。僕達はアマチュアレースでは名が売れてきてるってことだよ。」
「アマチュア・・・。確かに最近のレースでプロや外人にあったこと無いしね。だんだんグレード下げてきちゃったから相対的に俺らのレベルが上がってきて・・・。」
「違うな。オタクがいた頃から、確実に金になる無難なレースに出てきたからだよ。でも、こうして地道にやってくのが生き残る秘訣だ。」タテうらが釘を刺した。

審判によるゴール地点についての説明が始まった。基本的にはチームメンバー1人の最長到達点。ただし、どのチームも山麓まで降りてこられたら、所定のゴールに早く到達できたチームから入賞順位を決定。

その後の立ち入り禁止ルートについての説明後、選手達はスタンバイした。
「当たり前だが、一度つけた速度は落とすな。板はできる限り、水平に保って地面に刺さらないように、小砂利なんかとの接触面を最少にできるようにな。」
「了解。」二人はタテうらの指示に答えた。
「GO!!」
選手は一斉に滑降し始めた。ほぼ、一直線に降下していく。チーム椎野は風きり役の椎野を先頭にトップで滑降していった。初めは広大な白銀の世界が限りなく広がっているように見えていた。それはしかし、斜面の表層を覆っているに過ぎない。やがて、積雪量は激減し、雪のあるコースの幅も狭くなってきた。しかも、そのところどころにブッシュが現れてきた。
「前方にブッシュ発見。雪面は1人分の幅。どうする。」椎野が比較的冷静に通信してきた。
「他のチームも雪面狙ってくるな。しかし、通れるのは1チームずつ。」瀬津が呟いた。
「雪面狙いに見せて、ブッシュに行く。」タテうらが決断した。
「ブッシュ!!」加速に任せて雪面をトップ通過と思っていた椎野が一瞬、ためらった。
「雪面ねらったとしても板の一部がブッシュに触れたら一瞬減速する。仲間に追突される可能性がある。」タテうらはチームの減速を嫌った。
「かといって、今から距離を開ける為に減速するとこれまでの加速が無意味になる。俺達は面積の広いブッシュに減速無しで突っ込む。」彼は雪面の安心感がマイナスに働かぬよう、ブッシュ滑走を敢行する判断をしたのだ。
「仮に雪面通過組に抜かれたとしても1チームずつしか通過できないから、3位以内には入れるしね。」瀬津がポジティブに答えた。
「後のチームのライン取りはどうだ。」
「やはり、雪面狙いのデッドヒートみたいです。とは言っても緩斜面だから速度は大したこと無い。僕らへの熱い視線は集中してるようですが。」
「了解。じゃ、瀬津が前に来てくれ。」タテうらが進路を譲った。
「OKです。」瀬津がタテうらの前に出た。引き続き、椎野の前に出ようとする。
「おかしい。後続がコースを変えてきた。」最後尾になったタテうらが後方をチラッと見て伝えてきた。
「なんだよ、ブッシュ上でのデッドヒートなんて有り得んからね。エッジ(板の両サイド)利かないから面(板の下面)のみでラインなぞれっても、ほとんどコントロールできなくなって横滑りしだしたらアウト。お互い接触するわ。」椎野がぼやいた。
「砂山を降りるよりはコントロールできるだろ。」タテうらが冷静に言った。
「雪面よりブッシュの方が面積広いんだから何とかなるよ、椎野。」
「ほんまでっかぁ!!」椎野が開き直った。
案ずるより憂むが易し。タテうらの提案どおり、ブッシュはなんなく通過できた。後続もそのラインをとってきた。雪面を通過してきたのは直前でコース変更が難しかった1チームだけだった。
その後もチーム内選手の入れ替わりのタイミングやコースの選定はことごとく、他のチームに模倣されていた。
「いくら同じ動きをするにしろ、この速度で咄嗟にライン取りは変えられないはずです。」
「どうやら、瀬津と椎野の入れ替わりが読まれてるな。」
「うちらのまねをすれば、勝てると思い込んでるからな。」
「それにしても読まれる時期が早すぎる。」
「僕たちの動きが既に予想されていたと言うことですか。」
「レース後半でパターンを見抜かれることはあるだろうが、それまでに差を広げときゃいいことだ。わからねー、まさかレース前に読まれるわけは・・・。」
「こうなると作戦じゃ差をつけられませんね。望みは板の性質次第ですか。僕たちの技能よりもアイテム(この場合、板)の性能とか。」
「だな・・・。性能を最大限に発揮させる滑走法に頼るのみだ。」
「仕方ないですね。俺達自身のコピーが競争相手だとすると、違いが際立つのはアイテムしかない。」
「アイテム頼みで作戦変更だ。瀬津を先頭にする。細めの板でライン取りをシビアにして最悪、俺達が停止しても瀬津にかける。」
「OKです。傾斜も緩くなってきたし、体重のみで加速して風きり役になってきた椎野の出番もこの辺でエンドですね。」
「んー、体重のみでってのが何かひっかかるけど、入賞のためなのだね。お先にどうぞ、瀬津君。」
減速してきていた椎野の後方、すれすれを滑っていた瀬津が先頭になった。椎野たちのライン取りを模倣してきた後続チームとの差はほとんどなかった。だが、早めの作戦変更に後続チームが戸惑った。
「バッチリだ。後続は先頭選びに迷い始めたぜ。」
「互いの加速・減速や入れ替わりのタイミングに迷いだしたみたいだ。」
「人まねばっか、してたからだよ。」椎野が毒づいた。
「いや、待て。さっきの弛緩したゆるメン男がすっ飛ばしてきてる。」タテうらが呟いた。
「あいつを風きり役に変えたのか。」椎野が言った。
「違う。あいつは飛び跳ねてる。純粋に風を切ってるわけじゃない。」
「もう、ラスト・スパートに入ってきてるってことですか。」先頭の瀬津が焦って聞いてきた。少しでも前に出るには飛び跳ねることも有効だ。しかし、まだ勝負を決するには早い。転倒すれば、停止で即終了。最長不倒となるゴールが遠ざかれば、跳躍の持続は体力を極度に消耗する。
「他のチームもあいつらのまねしてるな。」
「どういうことですか。」
「ライバルチームが共同して俺達を潰しに来たってことだよ。」
「どうするの、タテうらさん!」椎野の声が上ずった。
「俺達が抜かれたら瀬津頼みだ。いや、瀬津の板頼みだな。だめならあきらめるしかない。」
「あきらめるって僕の一泊宿暮らしはどうなるのですか。」
「見ろよ。あいつらは滑ってるんじゃねー。跳ねてるんだ。沈み込んだり、刺さりこんだりしないしっかりした着地点を瞬時に見つけてな。」
「滑ってるだけじゃ、追いつかれますか。」瀬津が通信してきた。
「緩斜面が多いから俺も跳ねることを考えてはいたよ。でもな、柔らかい板だとグラトリ(平地で跳ねたり回ったりするトリック)風にクリアしていく手はあるが万一、高速滑走が必要になると板の振動が増してきてコントロールが難しくなる。それに、安全な着地点を瞬時に連続で見極めていくのは俺達には難しいだろ。」タテうらは続けた。「だが、あの男はそれができている。最高の水先案内人だ。後続も正確にトレース(同じポイントを辿ること)できる奴がついて行ってる。さすがだよ。しかも、板の軽さと反発力がそれぞれの選手のウエイトともマッチしている。」
「わかりました。やるだけ、やります・・・。」瀬津から力ない答えが返ってきた。
「お泊まりー・・・・、お泊まりぃー。」椎野は合掌しながら滑っていた。
弛緩した表情の男は涼しい顔で椎野らをやり過ごした。
「そろそろ瀬津に追いつくぞ。」タテうらの声が聞こえた。
弛緩した男の後続の選手の中には跳ねた直後にブッシュに刺さってしまったり、埋もれてしまったり、停止してしまったりする者もいた。それでも、彼と同等の能力をもち、アイテムとの相性のよい選手は確実に瀬津を追尾していた。どのチームにも1人はそんな選手がいた。
椎野が彼らのまねをして跳び始めた。前半の展開とは逆に椎野らが彼らの真似をする展開となった。しかし、アイテムはそれに適さなかった。硬い板に前傾で乗りすぎた椎野はほどなく浅い雪に刺さりぎみで着地し停止。通り過ぎる選手達に「お止まりー、お止まりー、止まれー。」と虚しく叫んでいた。
椎野の前に出て、満を持していたタテうらも、かなりクニャクニャして柔らかい他の選手の板に比べれば、やや固めの板ゆえに一つ一つの飛距離は伸びるものの着地の度に減速していった。本来なら固めの板は切れ味もよく踏み込むほどに加速し続ける。凸凹があっても硬くて接地面が少なくなる分、摩擦も少ない。しかし、草上では加速と体重による沈み込みのために前方のブッシュが徐々に抵抗となり減速してくる。仮に、ノーズを引き上げて滑っても、今度はテール(板後方)が埋もれて抵抗となり減速する。クニャクニャの板は加速はしにくいが地面に合わせた形に変形できるので埋もれる危険性はやや少なくなる。あとは、脚力で板を引き上げてジャンプできれば、トランポリンの上で跳ねるような感覚で飛び跳ねていけばよい。このレースの場合、地面が露出してくる後半のコースで有利になる。
「瀬津、無理ならリタイアしろ。俺達はまんまと利用されたようだ。」
「そうします。」
「そうしますって、なんだ、こら、瀬津。」タテうらのはるか後方でリタイアした椎野が通信してきた。
「あのね、みんなピョンピョン跳ねてデットヒートしてんだよ。イメージしてた減速して止まるまでのゴールじゃなくて、どこまで跳ねてけるかって状況なんだよ。」
「お前も跳べよ!」
「オーリーの連続。あんなの無理。板もぼろくそになる。」
「審判はいないのか。」
「ずっと向こうに立ってるよ。チームの先頭3人がゴールしたら終了だから、もう少しで入賞が決まるね。」
「跳べよ、瀬津!!」
「上位の連中の跳躍力、はんぱ無いんだよ。それにこの結果はお前のせいだぞ。」
「なんだと、なんで俺のせいなんだ、人のせいにするな。」
「あのな、今、一緒に座り込んでる別のチームのメンバーがいるんだけどな。仲間が入賞目前なんで力尽きちゃって一緒に座り込んでんだけどさ。」瀬津は続けた。
「今回の勝因について、教えてくれたんだよ。」
椎野は世津の話を呆然として聞いていた。タテうらは半ば、憮然として聞いていた。
「やっぱりな。椎野、自業自得だぞ。」
「・・・・・・、そ、そんな・・・、もーしわけ、ございまてーん・・・」」
「通りで作戦がことごとく読まれてたわけですよ。やることなすこと、先を越されていた。」
「完全に個人の役割、つかまれてたもんな。レース前に近寄ってきたのは俺達を確認する為だったんだ。前半は互いに共同戦線を張って、うちらにくっついて差を詰めておく。後半は自分達の飛び跳ね作戦を実行する。最初からそのつもりだったんだ。してやられたな。」タテうらが呟いた。
「作戦通り、前半に逃げ切っていたら、後続は焦った滑りでもう少しリタイアが出てたでしょうね。そうだったら飛び跳ねで追いつこうとしても差が開いている分、僕たちが有利だった。跳ねる必要が出てきた時点で差を縮めないようにして離れていけばよかったんですから。」
「お宅のリーダー、風呂で大声で暗記してたから、みんな知ってたよー。」若者はわざと大声で言った。瀬津のマイクがその声を拾っていた。椎野は耳を覆ったがスピーカーの上からなので意味が無かった。
せっかくの作戦は月見酒でいい気分になっていた椎野の口からだだもれて周囲の知ることになっていたのである。なんと作戦を湯船で大声で暗誦していたのだ。

チーム椎野、戦力外通告・・・なぐらいの失態。車内でカップめんをすすりながら、3人の反省会が始まっていた。というより、椎野の反省の弁を聞きたかった二人だったが、椎野は殊の外、憔悴していた。
「あのね、実力及ばぬ僕達の勝機は作戦の成功のみなんだよね。」
「それがだだもれじゃ、勝てる勝負も勝てねーよな。」
「はー、ふー、話してしまったことは記憶にございません。でも、申し訳ございません。お泊りも致しません。勝手なエントリーも致しません。」
「・・・つったってぇー、次のレース、もうエントリーしてあんだろ。」タテうらが追及した。
「は、はい。」
「このレースは前座みたいなもんで、このあと2連戦だよな。」
「はい。」
タテうらは椎野をやんわりと詰問し続けた。
「しばらく、地元には戻れねーな。」
「はい。」
「金も無いのに転戦かぁ。」
「は、い・・。」
「一応、ジージとは連絡とりました。ニセコリゾートでのクルーズがてら協力頼みますって。」瀬津が言った。
「孫とか連れてくんのかな。」
「1戦目は今回同様、本戦の前座でゲレンデ開催ですから観戦に連れてくるかもしれないですね。ジージは出ませんが。でも、本戦はバックカントリーなんで、スノボの得意なジージにも出てもらいます。国外招待選手もグレード高そうです。」
「招待選手だって。そんなやばいレースに俺達が出る意味あんのか。観戦で十分じゃねーの。」
「一応、国際と名のつくレースに出たいって椎野が言うもんで、パシュートの前から二人でエントリー考えてたんですよ。」
「えっ、お前も共犯なわけか。なら、協力するぜ。」
「ど、どうして、瀬津ならOKなんすか。」椎野が唖然として言った。
「椎野1人の判断なら考えさせてもらうかも、と言うことだよ。」
「ぐぐぐ、はっ、はい。」予想通りのタテうらの答えに椎野はほとんど絶句した。
「それより、キッカーのジャンプもあるから、ダイエットせえよ、椎野。」
「はっはっはい。」大会までのたかだか二、三日の間にダイエットなんぞできようはずもないと反論したかった椎野だが、今回の失態・醜態ゆえにに反論する余地などは無い。タテうらの言葉をただじっと拝聴していた。
「目標3kg!」
「はっはい・・・。」微妙な数値だな、その分、本気っぽいな・・・、しかし・・・平身低頭、平謝りの椎野であった。


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