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作品名:落ちる文の端 綴る言の葉 作者:烏丸

第4回   直線上に乗せた歪んだ恋心 他2作
「直線上に乗せた歪んだ恋心」 

 
好きで好きで好きで。
それしか考えられなくて。
ただ彼だけに愛されたいと、
真っ直ぐ過ぎる想いはそれ故に。
知らずひしゃげた愛情。




++++++++++++++++++

「無題」


空に浮かぶ
まるい白黄
ビロードに
ころがした
真珠のよう
叢雲は羽衣
あわく輝く
それはそれは
綺麗でいて
嗚呼口惜しや
恨み言一つ
気に食わなくて
踏み込む水溜まり
ばしゃり
揺らいで
散り散りに
それでも綺麗で
羨ましや
嘆息を投げて
さようなら




++++++++++++++++++

「自衛の刃」  

自分を守る為の
言葉は諸刃の剣で
結局
突きつけた剣の返し刃で
相手はおろか、
自分だって傷つくんだ
けれどもそれは代償
傷付けるだけの言葉なんて無くて
例えそれがあったとしても
そんなのは
卑怯なんだと思う
それは
受け止めなければいけない痛み
苦しいだなんて
弱音を吐くのは許されない
苦しめたなら
自分も
その傷は浅くても
己の浅慮が招いた結果なら
受け止めて
忘れることは許されない


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