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作品名:落ちる文の端 綴る言の葉 作者:烏丸

第3回   近付けない距離

あなたに会うから
今日はとびきりのお洒落を
そう思うのに
とっておきの服は
ちっともはまって見えなくて
無情に進む時計の針
待って待って
鏡の向こうに叱咤
どうして決まらないの
まだ髪型も
アクセサリーも選んでないのに
結局
タイムリミット寸前
着慣れたデニムにシャツを羽織って
あくまで手抜きを隠す
ストール一枚
どんなに頑張ろうと意気込んだって
結局はいつもと同じ
素っ気ない格好しかできなくて
ソレが何だか
あなたにこれ以上近付けない
そんな証拠のような気がして
この恋心は手放すべきだ
嘲笑われてる
そんな気がした


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