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作品名:落ちる文の端 綴る言の葉 作者:烏丸

第2回   2
わたしにはあなたさえいればいいの
それはうそじゃない

だけどね

わたしのせかいは
わたしがのぞまなくても
あなたいがいがたくさんあって
それはわたしとあなたにきょりをもたらして
とてもとてもかなしくて
ほんとうならすべてをなげうってでも
あなたをゆうせんしたい

だけど

そうもいかないのは
わかるでしょう?
しらないわけでは
ないでしょう?

わたしはわたしがのぞまなくても
しゃかいのはぐるまのいちぶにくみこまれていて
それは
とてもとてもくるしいけれど

ねえ

しかたがないことなんだ

わたしが
あなたをどれだけすきか
あなたはしらないから
だから
あなたはそんなふうに

わたしをなじるんだね


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