そして月日が流れ…夏になりました。
ある日、知人から“たまには店にも遊びに来てよ。めっちゃ暇やし”と 連絡がきたので私は和気さんを誘って知人が働いているお店に遊びに行きました。 仕事の愚痴や子供の話などたわいない話をしていると知人が…
「もうすぐ神戸の花火大会があるらしいねんけど皆で行かへん?」 と言いました。私は子供の頃から祭りや花火は好きだったので賛成でした。 和気さんは…
「お父さんに聞いてみる…。」 と言いました。私は…
「もし、行っても子供が欲しがったら怒らんと買ったってな。 あんたが飲むためばっかりに使わんと。」 と言った。和気さんは…
「ヘヘへ」 と笑った。私は…
「もし無理やったらヒロだけでも連れてきてな。」 と言った。和気さんは…
「うん…お父さんに言ってみる。」 と言った。
そして後日、和気さんから…
「ごめん、行かれへん。」 とメールが来た。私は…
「ヒロも?」 と聞いた。和気さんは…
「うん。無理やねん。」 と言った。私は…
「旦那さんに話させて。」 と言った。 だが、和気さんは何かに理由をつけ絶対に旦那さんに話すことも 会わす事もしようとはしなかった。
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