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作品名:実際にあった事件〜児童虐待〜 作者:羅夢姫&神楽嬢

第5回   5
朝になり子供達にご飯を食べさせしばらくTVアニメを見ていました。
私は、和気さんに“10時頃に子供を送りに行く”と連絡をしました。
長男は…

「おばちゃん…帰りたくない。おばちゃん所の子になりたい。」
と言い出しました。私も娘と息子に甘えて楽しそうに遊ぶ姿を見る度に
色々と考え、家族で話し合いもしました。
ですが、私自身“派遣切り”にあい面接に行ってもなかなか採用されず
職についていない事もあったので、現状今すぐには無理だという事を伝えました。
長男は…

「僕…いつか殺される。絶対助けてな。」
と言ってきました。私は…

「今すぐには難しいけど、きちんとヒロのパパとママと話してヒロにとって
一番いい方法を考えるからそれまで今は耐えてほしい。
何かあればすぐに逃げておいで。必ず守ってあげるから!!」
と言いました。長男は不安そうな顔で…

「信じていいの?助けてくれる?」
と聞いてきました。娘が…

「何かあればすぐ近所の家に逃げ!うちでも職場でも送ってきてもらえ!
必ず守るから!!見捨てたりせん!!」
と言うと納得してくれました。
そして長男を送り長男に…

「ちょっとママに話があるから先に帰っとってくれる?」
と言った。長男は何かを感づいたのか素直に家に帰った。
私は和気さんに…

「昨日、ヒロがお風呂から出た時にあざがあるの見てんけど
あれ何なん?」
と聞くと和気さんは黙って下を向いた。私は…

「聞いてもヒロは何も答えへんかったけどあんた分かるよな?」
と言うと和気さんは…

「うん。あれはやりすぎたと思ってる。」
と言った。私は…

「何が原因なん?」
と聞くと和気さんは…

「言うこと聞かんかったから…」
と答えた。私は…

「あんた一番卑怯やで!見えへん所狙ってやるって最低やな!!」
と言った。和気さんは黙って下を向いた。私は…

「何故、いらない子なんやったら施設に自分が連れていかへんの?
子供に選ばすってどんな神経しとん?愛情もないのに愛情があるふりすんな。」
と言うと和気さんは…

「いや…可愛くないわけじゃあないねんけど…。」
と答えました。私はそれ以上は何も言わず帰った。

そしてその後も週末になったら長男の身に異変がないか確認するため会っていた。


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