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作品名:実際にあった事件〜児童虐待〜 作者:羅夢姫&神楽嬢

第20回   20
後日、和気さんと同じ団地に住む知人から和気さんが虐待をしていて
その件に私が関わっていると聞いたが本当なのか、もしそうなのであれば
何故、警察は近所に何も聞きに来なかったのかと聞かれました。

私は知人に言われた事を娘に話しました。
娘は皆が一生懸命やってきた事に対して、警察が近所に聞き込みを
していなかったことを知り、かなり怒っていました。

後日、娘は私に相談なく彼氏と一緒にこの話を印刷した用紙を持って
明石警察に乗り込みました。そして“警察の捜査ミスだ”と主張したそうです。

ですが、警察側は児童相談所や病院、小学校側、両親、長男に話を聞いた上で
“虐待はなかった”という結論を出したそうです。
詳しく聞くと、和気さんは精神病だと言う事になっていたそうです。
その結果、両親に対し“注意”という形で処理したと言ったそうです。

娘は納得がいかず“何もなければ騒ぎはおこらないですよ。あんたら警察は
何やってるんですか。では、証拠さえなければ罰せられずに済むのですか”
と聞いたそうです。

警察は“物的証拠や実際に事件にならなければ何も出来ないんです。”
と淡々と答えたそうです。

娘は“何故、母や母の知人達に話も聞かずに勝手に片付けるのですか。
「虐待してるんです」と自分から言うバカはいないですよ。
手遅れになってからじゃ遅いんですよ。こんな事が通用するなら
警察も法律もいらないじゃないですか。”と言ったそうです。

警察は返事に困っていたそうです。

娘は“じゃぁ、私が和気さん達をどうしようが証拠残さず、
病んでるフリしたら罰せられないと言う事ですよね。”と言ったそうです。
警察は娘の言葉に頭を抱えていたそうです。
娘は警察の対応に腹が立ち、机を蹴って帰ってきたそうです。

私は娘にその話を聞き、和気さんが私や関わった知人とすれ違う時に
鼻で笑って通る姿を警察に見せてやりたいと思いました。    


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