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作品名:実際にあった事件〜児童虐待〜 作者:羅夢姫&神楽嬢

第19回   19
その後は、納得がいかないまま皆、元の生活に戻りました。
今回の件を頼んで来たのは和気さんだったのでお礼や謝罪の一言でも
皆にあるのかと思ったが一言もありませんでした。

その後、明石マイカルSATYで買い物をしていて偶然、和気さんを見かけ
私は無視をしていたのですが、和気さんの方から何事も無かったかのように
平然と私に…

「こんにちは。元気?」
と声をかけてきました。
私は腹が立ち和気さんに…
   
「あんた、“こんにちは”やないやろ?他に言う事何かあるやろ?」
と言うと和気さんは私に…
   
「え?何かあったっけ?何も借りてないやんな。お金も返したし…。」
と言ったので私は和気さんに…
   
「あんた人をバカにしとん?退院してるんやったら退院してるで
“あの時は色々お世話になりました。無事退院しました。”とか
何かないん?皆に迷惑かけて協力してもらってあんたが頼んで来たから
皆協力してんで。私は別として他の人には一言あってもいいんちゃうの?」
と言いました。すると和気さんは私に…
   
「いずれは行かなしょうがないと思っとったけど…お金ないし…」
と言いました。私は和気さんに…
   
「あんたはいつまでたっても学習せんねんな。」
と言いました。和気さんは私に…
   
「子供にはお父さんが必要やし…最近は学校から帰って1日の出来事を
話しても怒鳴ったり手を上げたりせん様にはしてるし…TVも見せるように
してるし…門限少し破っても外に出さへん様にしてるし…
ご飯もおかわりしても怒らへんし…おかずも食べさせてるし…。」
と言いました。私は和気さんに…
   
「それって当り前の事やん。子供に父親が必要なんじゃなくて
あんたが男が欲しいだけやろ?子供を理由に出さんと正直に言ったら?」
と言いました。和気さんは私に…
   
「好きやもん。お父さんもあまり暴力は振るわん様にはしてるし…」
と言いました。私は和気さんに…
   
「謝罪の一言もないねんな。」
と言うと和気さんは私に…
   
「だってお父さんが証拠もないし、警察はバカやからとぼけとったらええって
お父さん言うとったし…今からお父さんが焼き肉してくれるねん。」

と言い、買い物カゴの中の高そうなお肉と大量のビールとチューハイを
見せてきて笑顔で去って行った。
私はこんな人間に1年半も協力してきたのかと思うと情けなく思いました。


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