20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:実際にあった事件〜児童虐待〜 作者:羅夢姫&神楽嬢

第12回   12
そしてまたしばらく相談や旦那さんの愚痴を聞く日が続いた。
私は…

「何度も言うけどそんなんやったら別れたらええやん。
いい加減自分が男ほしいからって言い訳ばかりしとらんと
子供のために生きてあげたらどうなんよ?」
と言った。和気さんは…

「わかっとんねんけどな…お金ないし…」
と言った。私は…

「私も離婚した時は1円もなしでしんどかったけど
子供のために必死でやってきたで。親が離婚したからって
子供に苦労させたくなかったからな。
あんたは旦那のお金を当てにしとるだけやろ?。」
と言った。和気さんは…

「今、決まっとる仕事が西神の方やん?
旦那が“西神の方に行くんやったら俺は出て行く”って言うてるねん。
生活保護貰いにいかなあかんわ。」
と言った。私は…

「何で保護を貰う必要があんの?働いて生活が厳しいんやったらわかるけど、
何もせんうちから保護貰おうって話が通らへんで。」
と言った。和気さんは…

「でも、みんな貰ってるやん。」
と開き直った。私は呆れて物も言えなかった。
その日は下の子のお迎えがあったのでそのまま別れて帰った。


そしてある日娘が…          
         
「行動するなら今やで。取り返しのつかんことになる前に学校に行って
先生に話さんとあかんやろ!!学校の協力も必要やで!!」
と言ってきました。

以前から家では、学校に行く話が持ち上がっていたのだが騒ぎを
大きくしては長男の身に何かあっては困ると思い踏み止まっていました。
この時、丁度“学習発表会”が近かったので先生に話す事にしました。

そして発表会の日に娘に会社を休んでもらい、2人で学校に行きました。
長男のクラスの演奏が始まって長男の姿を探し見つけた時、驚き目を疑いました。
長男はどこから見ても小学2年生にしか見えませんでした。
その時、私達はすごく後悔しました。
もっと早く何かしらの事が出来たのではないか?とすごく心に思いました。

そして、演奏が終わり担任の先生に会うため長男のクラスに行きました。
少し時間を作ってもらえないかとお願したところ、快く了承してくれ
急遽、会議室を空けてくれました。
そして和気さんとの出会いから学校に来ることになった理由を話しました。
すると意外にも反応は薄く何かしらの異変に気づいていた様子だったが
本人が何も学校に言わない為、担任も確信が持てない状況だったそうです。
私は正直何か気付いていたなら担任ももっと早く何とか出来たのではないか?
と思いました。私は先生に長男が安全に生活できる様、行動を起こす事を
伝え学校側も全面的に協力してくれるように頼んで帰りました。
そして私は協力してくれている知人達に学校での事を連絡しました。
そしてその日の夕方、和気さんから…
     
「今日はありがとう。ヒロもすごい喜んでたよ!また週末に会おうね!」
とメールがきて会う約束をしました。





← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 16483