20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:実際にあった事件〜児童虐待〜 作者:羅夢姫&神楽嬢

第10回   10
長男は私達のそばに座り、和気さんと下の子は娘達と座りました。
初めは楽しく飲み食いしていたのですが、しばらくして知人が和気さんに…

「あんたばっか食べとらんと子供にも食べさしたりや。
あんたが飲み食いする為にきたんじゃないねんから。」
と言った。和気さんは…

「食べさしとるで。」
と言ったが、知人いわく花火大会の時もこの時も
ずっと自分ばかりがずっと飲み食いしてほとんど
子供には食べさせていなかったそうだ。

しばらくして長男が私に…
「えのきのベーコン巻きって何?」と聞いてきた。
私は“こんな食べ物だよ”と説明をしたが知らない様子だった。
私は…

「もし、食べたいんやったら何でも頼んだらいいよ。
ここやったら皆がおるから怒られへんから。」
と言った。すると、長男は嬉しそうに店員さんに注文していた。
その後、またたわいない話をしながら楽しく過ごしていた。
私も知人も全く気がつかなかったのだが、
この時、和気さんは娘と娘の彼氏に…

「子供はいいよ。可愛いよ。」
と言ったそうだ。
娘は基本的に誰に対しても思った事をそのままオブラートに
包むことなく言う性格で、和気さんの言葉に腹が立ったようで
和気さんに…

「あ?よく言うよな。虐待女が。」
と言ったそうだ。今思えば確かに娘と息子と娘の彼氏は
楽しそうに話していたが、二人とも和気さんと話す様子はなかった様に思う。

結局、この時は閉店間際までいた。
そして会計の時、割り勘で支払う事になった時に和気さんは
私に…

「ごめん。計算したら足りんかったから立て替えとって。」
と言った。私は…

「え?最初に大丈夫なんかって聞いたやん。」
と言った。すると知人は…

「いつもの“出してくれるわ”って奴やろ?
会計する時、絶対後ろに行くよな。
いつも財布出すそぶりもないし。自分最低やな。」
と言った。その時は店員さんにも迷惑がかかるので私が立て替えて店を出た。


← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 16493