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作品名:実際にあった事件〜児童虐待〜 作者:羅夢姫&神楽嬢

第1回   1
前書き
和気さんと出会い相談にのり家庭での長男に対する虐待を知ってしまい
どうにか解決しようとしてきた1年半の事実です。
これから話す事は和気さん本人が実際に話した内容であり、
私自身目の前で見てきた出来事のほんの一部です。


私が和気さんと出会ったのは一昨年の夏に某派遣会社の紹介で
「富士通明石工場」に勤務した事がきっかけでした。
面接日と入社日が同じだった事から仲良くなり和気さんに
“飲みに行こう”と誘われて仕事帰りに立ち飲み屋に行きました。
お互いにいろいろ話していく中で和気さんに小学4年の男の子と
幼稚園の男の子がいることを知りました。
まだ会って1週間たらずの私に「虐待」ではないかと思える話を
お酒が入ったせいもあってか話し出しました。
最初は私自身身近でそんな経験がないことだったので正直なところ
「躾」と「虐待」の判断にとても迷いました。
和気さん自身が「長男に長い間TVを見せていない事」や
「ご飯を1杯だけしか与えずおかわりさせない事」
「毎食おかずはなくふりかけご飯や白ご飯しか食べさせていない事」
「おかずはあっても与えない事」を話してきました。
私が…

「それって虐待じゃないの?」
と聞くと、和気さんは…

「うん…そうかもしれん。でも、お父さんが“躾や”って言うねん。」
と答えました。私は …

「“躾”ってキレイに話したいのは分かるけど、それって虐待になるんやないの?」
と言うと和気さんは…

「あんまり暴力が酷い時は“死ぬで、そのくらいでやめとき”って言うねん。」
と言いました。私は …

「子供は母親しか頼れるものはないねんで、あんたがしっかりせなあかんやろ。」
と言うと、和気さんは笑いながら…

「ええねん。慣れてるから大丈夫や。」
と言いました。
私はこみ上げてくる怒りを抑え…

「TVを見せへんのは何で?」
と聞くと和気さんは …

「お父さんが“見せるな。奥に入っとけ。”ってすぐ奥の部屋に追いやるねん。」
と言った。長男自身もTVを見たい時もあり部屋に行きたがらない時もあるそうだ。
その時は和気さんが …

「お前がおったらお父さんが機嫌が悪くなるから早く入れ。」
と言って、嫌がる長男を無理矢理引きずって部屋に連れて行き…

「絶対出てくるなよ。分かっとるな。」
と言って部屋に入れ、そしてその後は、父、母、下の子と3人で楽しく
家族の時間を過ごすそうだ。
私は…

「あんた子供嫌いなん?本当にその人の子供?」
と聞きました。すると和気さんは笑いながら…

「旦那の子やで。子供は嫌いなわけじゃないねんけど…下の子は可愛い。
よその子も可愛い。でも、ヒロだけはどうしても好きになられへんねん。」
と答えた。私は…

「ご飯は?3人で食べるん?」
と聞くと、和気さんは…

「うん…。ヒロは奥の部屋で食べさせてる。」
と言いました。私は …

「何で?家族やねんから4人で食べるのが普通やろ?
4人で食べようとは思わへんの?」
と聞きました。和気さんは…

「私もそう思うねんけど…お父さんが嫌がるから。」
と答えた。私は…

「まさかとは思うけど、満足に食事はさせてるんやんな?」
と聞くと、和気さんは下を向き…

「いや、ご飯だけ…でも、たまにおかずも食べさせてるで。」
と答えた。私は…

「はぁ?たまにやないやろ。普通はおかずも食べさせるねんで。
自分達が美味しいもの食べてパチンコして酒飲むだけが能じゃないで。」
と言うと、和気さんは…

「へへへ」
と笑った。私は…

「ご飯だけってホンマに白ご飯だけ?」
と聞くと、和気さんは…

「うん。でも、たまにヒロがふりかけかけて食べてる時もある。」
と言った。私は…


「まさかとは思うけど…おかわりはさせてるんやんな?」
と聞くと、和気さんは…

「いや…一杯だけ」
と答えた。


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