ワイパーが規則的に目の前を右に左に動いているのを感じながら、孝明の焦点は、過ぎ行く緑色の景色と深い渓谷、時たま道路とカーブの先から来る対向車を見ていた。 山の上は霧がかかり、頂までは見ることができなかったが、切り立った崖や残雪、重なりあう峰々から、ここが人里離れた山間部であろうことは容易に想像がついた。 朝早く出発して、朝食はコンビニから買ったサンドイッチと軽めであったこともあり、孝明のお腹はグウグウ鳴っていた。 車の時計は間もなく十三時になろうとしていたが、もう少しで美味しいそばの店にも着くだろう、と思いドライブインを横目に見ながら、車のハンドルを握った。 しかし、いくら走っても山神村の文字は目に入ってこなかった。道を間違えたか、しょうがない近くの店で聞いてみるか。見ると、近くに田舎でよく見かけるよろず屋があったので車を止めて中に入った。 「あのー、すみません」 店のレジに座っているおばあちゃんに声を掛けた。 「いらっしゃい」おばあちゃんは鼻まで下がったメガネを右手で上げながら、こちらを振り返った。 「山神温泉に行きたいのですが、どうやら道を間違えてしまったみたいで」そう言って地図を見せた。 「あー、山神温泉な。お前さん、どっちから来たんだい?」 「あっちからですけど」 孝明は来た方向を指差した。 「やっぱり。あっちから来ると入り口が分かりずらいんだ。ここに来る前にドライブインがなかったかい?」 「ありました」 「そこの反対側に道があったんだよ。そこを入って行けば山神温泉に行けるよ」 「そうですか。ありがとうございました。ところで、ここは山神村なんですか」 「いや、ここは隣町だよ。その道路を進めばすぐ山神村さ。しかし、この時期に山神温泉に泊まる人はあまりいないんだけど、まあ、あそこはいい温泉だ、ゆっくりしていきなよ」 「分かりました。それじゃ」 孝明は車をUターンさせ、来る時よりもアクセルを踏み込んでドライブインを目指した。 十五分程でドライブインが見えてきた。確かにこちら側には案内板が設置されており、山神村方面に矢印があった。ドライブインを見ていたから、どうやらこの道に気がつかなかったのだろう。 よろず屋のおばあちゃんの言うとおり、すぐ山神村の看板が目に入った。車を脇に止め、地図で確認するとあと十キロで温泉に着くようだ。 よし、ちょっと急ごうとスピードを上げようとしたが、この道は飛ばすなんてことはとても不可能だ。くねくねとしており、時たま車が交錯した時のために道が広くなってはいるものの、それ以外は道路は車一台がようやく通れる道幅しかない。孝明は、どうせ急ぐ旅でもないし、と自分に言い聞かせ、CDのボリュームを上げて鼻歌まじりにハンドルを握った。 車が上へ上へと登るにつれ霧が辺りを包み始めた。始めは、幻想的だな、などと、余裕をかましながら運転をしていた。しかし、次第に前が見えなくなり、歩くのと同じような速度でしか進めなくなってしまった。 これは、ちょっと無理かも、と思い車を止めて窓を開けた。ひんやりとした空気が車に流れ込んできて、孝明の腕は鳥肌が立った。なんとなく寂しさを伴った不安を感じ、先に行くのを一瞬ためらったが、ブレーキに乗せた右足を離すと、誰かに引っ張られるように車はそろそろと前に動き始めた。どうやら、峠道の頂上まで来たらしい。ということは後は峠を下りるだけだ。そうすればこの霧も晴れるだろう。もうすぐだ。孝明は気を取り直し、両手でハンドルをぎゅっと握った。案の定、霧は徐々に薄れてきた。杉林の間からちらほらと民家も見えてきた。 霧がすっかり目の前からなくなると村落も見えてきた。ようやく寂しさから開放された孝明は、道が広くなったこともあり、水しぶきを上げながら先へ急いだ。 役場のある集落を通る頃には雨も大分上がってきた。久し振りの信号で止まった時、地図を確認すると、もう少し行った所を左に入れば山神温泉に行けるようだ。そして、その手前に美味しいそば屋があるはずだ。 交差点とはいえ、見晴らしはいいし、もう腹へって我慢できないから、信号無視しちゃおうかな。いや、万が一と言うこともある。それに死亡事故ゼロ二千日達成したってのに、ここで事故でも起こしたら、住民にも迷惑をかけるからここは我慢我慢。 孝明はぶつぶつ言いながら、信号が青になるのを待った。しかし反対車線の信号が赤になるのと同時に発車したので、これは信号無視と言われても仕方ない。その証拠に、それを見ていた警察官に止められてしまった。 警察官が道路の脇にいるのを孝明は全く気がつかなかった。 「免許証見せて下さい」 孝明は空腹で重い体を引きずるように車を降りると、免許証を見せた。 「すみません。急いでいたもので」 「急いでいるのと、交通法規を破るのは関係ないですよ。おや、東京から来たの?」 警察官はちらっと車のナンバーを見た。 「ええ、山神温泉に泊まる予定です」 「一人で?」 「ええ、会社から休みを貰ったんで、ちょっと一人旅でもと思いまして」 「山神温泉はあと五分も行けば着くのに、急ぐ必要もないよ」 孝明の腹がグーっと鳴った。 「山神温泉の手前に、おいしいそば屋があるとネットで見たものですから、その、つい・・・」 「つつじ屋ってそば屋かい?」 「たぶん、そうです」 孝明はネットに書かれていた店の名前を思い出した。 「あれ?」 そう言うと、警察官は手帳を開いて何か調べ始めた。なんだ、この警察官。どうでもいいから早く切符を切ってくれないかな、こっちは腹が減って目が回りそうなんだ。そんな気持ちを知ってかしらずか、その警察官は、ここにいる様にと言うと、近くの店に入っていった。おいおい俺が逃げたらどうするんだよ。そんな心配をよそに店の電話を借り、警察官はどこかに電話をしているようだ。 一分程して、警察官はこちらに向かってきた。 「やっぱり、つつじ屋は昼は二時までだそうだ」 「あの、それより、早く・・・」 逆に孝明の方がいらいらとして言った。 「でも、電話したら、大丈夫だと言ってくれたから」 「は?」 「せっかく東京から来たのに、つつじ屋のそばを食えないのはかわいそうだからなあ。あそこのそばは天下一品なんだ」 孝明は警察官の顔をじっと見た。ニコニコしながら警察官も孝明の顔を見ている。この人は本当に警察官なのか。制服は間違いなく警察官だし、拳銃も腰にぶら下がっているから、それは間違いない。 孝明が黙っていると、警察官が口を開いた。 「気をつけて行くようにね。それから、店に着いたら駐在さんから教えてもらいましたと言えば、店に入れてくれるから。あと、これからは信号は守るようにね」 そう言うと、くるっと回って歩いて行ってしまった。なんだかよく分からないが、まあ切符は切られなかったようだ。緊張から解き放たれたせいか、さっきより空腹を感じ、車を発車させた。
そのそば屋は、小さなトンネルを抜けた、坂を上りきった所にポツンと建っていた。小さなトンネルを抜けただけなのに、何故か今までの景色とガラっと変わった気がしたが、きっと天気のせいだろうと、孝明は気にも留めなかった。 辺りに建物はなく、杉林に囲まれて、雨も降っているせいもあってか、決して明るい感じのする場所ではなかったが、木造のその建物は小さいながらも落ち着いた感じがして、なるほど、田舎のうまいそば屋という雰囲気は出ていた。周りには畑もあり、おそらくそこで採れた野菜も店で出しているのだろう。 駐車場には、軽トラックと普通の乗用車が止まっていた。「つつじ屋」の看板を確認し、軽トラックの脇に車を止めると、店からこちらを見ていた中年の男性が出てきた。 「お客さんは、駐在さんが言っていた方ですか?」 店から出てきた、普通のポロシャツを着た、やせ型の店の主人は、昔からの知り合いのような顔で孝明を見た。 「すみません。もう営業時間が終わったのに」 孝明はすまなそうに頭を下げた。 「なーに、いいんだよ。せっかく遠くから来てくれたんだ、さあ入って、入って」 進められままに店の中に入ると、店には、この男性の奥さんと思われる小太りの愛想の良さそうな女性と、ヒゲ面の日焼けした顔に、長身で、がっしりとした腕っぷしを白いシャツから出した初老の男が話をしているところだった。 「加藤さんも、もう若くないんだから、無理しちゃだめだよ」 奥さんは耳に響く甲高い声でヒゲ面の男に話しかけた。 「・・・ああ」 ヒゲ面の男は、体に似合わない小さな声で返事をした。話しを聞いていると、山に山菜取りに行って、転んだ拍子に足を捻挫したらしい。 孝明は、店の真ん中に作られた囲炉裏を囲むように作られたテーブルに、ヒゲ面の男と反対側に座った。 注文を決めて右端にメニューを置くのを見計らって、奥さんがお茶を持ってやってきた。 「お決まりになりましたか」 近くで聞けば聞くほど、その甲高い声が耳に響いた。 「ざるそばと、この山菜てんぷらをお願いします」 「かしこまりました。ざると山菜天ぷら一丁!」 奥さんはさらに甲高い声で、厨房に向かって叫んだ。孝明は脳みそまで壊されそうな気分になったが、ヒゲ面の男は、そんな声に慣れているのか、気にする風でもなく、うつむいて出されたお茶を飲んでいた。 近くにそばマップがあったので、手に取りつらつらと眺めていると、ヒゲ面の男がちらちらこちらを見ているのに気がついた。顔を上げると目があったので、孝明は軽く頭を下げた。 「どこから来たんですか?」 か細い声と、少し引きつった顔から想像するに、この男はあまり人と話すのは得意ではないようだ。 「東京から来ました」 「一人でですか」 「ええ、一人で来ました。今日は、これから山神温泉に泊まる予定なんです」 男の顔がさらに引きつった。孝明は、こんな山奥に一人でやってきて、一人で温泉に泊まる自分が変な人間に思われた気がして「こういう所で、のんびりするのが好きなんですよ」と言い訳がましく言った。 ヒゲ面の男は、何も言わず横を向いて爪を噛み始めた。孝明も手に持っていたそばマップを眺めたが、どうも男がこちらを気にしているような気がして落ち着かず、同じページをめくったり、閉じたりしていた。 男は、グレーの作業ズボンを履き、長靴を履いていた。作業ズボンはところどころに泥が付いており、長靴も泥で汚れていた。手の指は節々ががっしりとしており、体つきも、いかにも山で生活していると言う力強さが感じられる。しかし、一体なんなのだろうこの男は。俺が怪しい人間だとでも思っているのだろうか。風貌から見たら、そっちの方がどう見ても怪しいのに。孝明は目の焦点をそばマップに置きながらも、感覚は男の方に行っていた。 男の視線、いや男の意識が自分に向けられているのに耐えられなくなった孝明は、ゆっくりと顔を上げた。男は黙って前を向いていたが、不意に孝明の方を振り返った。 男とまた目があった。男は今度は品定めするような目で孝明を見つめた。一体この男は、何で俺をそんな目でみるのだ。 「加藤さん、これ山菜の代金ね」 そこへ甲高い声で奥さんが割り込んだ。 「いつも、ありがとうございます」 「加藤さんの山菜は評判がいいから、また、採ったら持ってきてね」 なるほど、この男は山菜をこの店に売りにきていたのか。さっきの会話から考えても、この男は地元の人間に違いない。だが、よく見るとヒゲを剃れば、都会的な顔に見えなくもないかも知れない。それにしても不思議な感じのする男だ。 奥さんと男は、世間話を始めた。一方的に奥さんが話して、男は「ああ」とか「まあ」とか話すだけだけだったが、男の意識が自分からそれたことで、解放された気がした孝明は、またそばマップに目をやった。 甲高い声で話していた奥さんが、急に声を潜めて「今日はその足で行けるのかい」と男に聞いた。その声の変化に孝明は思わず二人を見た。 「ああ、歩けないことはないからな」 男は独り言を言うように話した。次の瞬間、男の意識が自分に向けられたような気がした孝明は、慌てて顔を下に向けた。 一体俺のどこが気になるんだ。そうか、この男はもしかして俺のことを知っているのかも知れない。孝明はいろいろ思い出してみたものの、やっぱり見知った顔ではない。会った覚えもなければ、話した記憶もない。少しこの男にいらいらとしてきた孝明は、「もしかして、どこかでお会いしましたでしょうか」と聞こうとした時、「それじゃ、また」と言って、男は怪我をした左足を引きずりながら店を出て行った。 男は店を出て乗用車に乗り、発車するとき、また、孝明の方を見た。そして、椅子に座ったまま外を見ていた孝明と目が合った。その顔は何か言いたげだったが、孝明は変わった人間がいなくなってほっとしていたこともあり、目をそらして、手に持っていたそばマップを開いた。 「おまちどうさまー」 甲高い声で我に返り、腹が減っている自分を思い出した孝明は、あっという間に、そばと天ぷらを平らげた。 いや、うまかった。腹が減っていることを考慮しても、ここのそばは、今まで行ったそば屋の中でも五本の指に入れてもいい。そんな満足感に満たされながら、タバコに火をつけた。 「お茶をどうぞ」 奥さんがお茶のおかわりを持って来てくれた。 「今食べた天ぷらの山菜は、さっきの人が採ってきたものなのよ」 奥さんがお茶を注ぎながら言った。 「そうなんですか。ところで、あの男性、ずっと僕のことを見ていたので、知り合いかと思ったのですが、ちょっと思い出せなくて。あの方は地元の方ですよね」 「そうよ。でもあの人はああ見えて東京大学出てるのよ。もしかして、東京に行った時にでも会ったのかも知れないわね」 あの男と自分では年が違うし、同じ時代に生きていた訳ではないので、奥さんの言っていることは受け入れ難いな、と孝明は思った。しかし、そんなことでいろいろ考えてもしょうがない、どうせ二度と会うこともないだろう。 「でも東京大学を出て、地元に帰ってくる人は珍しいんじゃないですか。役人とか大企業とか、それこそどこにでも就職できると思うのですが」 「そうねえ。でもこの辺の人はみんな必ず帰ってくるのよ。うちの旦那だって、東京のそば屋で修行したけど、結局ここに戻ってきたし。私も、東京の学校出たけど、いまじゃすっかり田舎のおばさんだし。なんだかんだ言って、みんなここが好きなのね。そうそう、この村の村長も慶応大学出て戻ってきたのよ」 奥さんは甲高い声でケラケラと笑った。あの村長が慶応?孝明もホームページに載っていた村長の顔を思い出して、くすくすと笑った。 「これ持っていって、夜食にでも食べて下さい」 中は自家製のそば饅頭だと言って、店の主人は孝明に袋を渡した。 「遠慮なく頂戴します。無理して店を開けてもらったり、おみやげをいただいたり、本当にありがとうございました」 「こっちに来る機会があったら、また、顔を出して下さいね」主人と奥さんの笑顔に見送られながら、孝明は車を発車させた。 しかし、さっきの警察官といい、店の夫婦といい、この辺の人は心温かい人が多くて、なんだか永住したくなってきたよ。奥さんが言っていた、みんなここが好きなのね、というのも分かるような気がするな。 孝明が、フンフンと鼻歌まじりに運転をして一曲目の一番が終わらないうちに温泉が見えてきた。山道が突然ぱっと開けたと思ったら、ちょっとした平地になり、その真ん中に旅館が三軒並んでいた。まあ、平地といっても、周りを峰々がぐるりと囲んでいて、圧迫感がないと言えばウソになる。地図では、道路はこの山神温泉で行き止まりで、後は隣の県まで登山道が伸びているだけだ。 そして、旅館を取り囲むように民家が集まり、その周りを田んぼや畑がぐるっと囲んでいた。民家が集まっている端にはちょっとした森があって、日本の農村というより、中世ヨーロッパの村といった感じがするところだ。 旅館山田は、三軒並んでいる旅館の真ん中にあった。建物は三階建てで、木の香りを漂わせた、昔ながらの温泉旅館と言った感じだ。ただ、内装はホームページより、はるかに手入れが行き届いており、道路に面した二階の部屋は畳も新しく、部屋に置いてあるテーブルや椅子も木目調の落ち着いた雰囲気のものがしつらえてあった。当然障子もしみ一つなく、障子を開けると、これまた木目調の枠に収まったサッシが違和感なく外の景色を写していた。外では、草むしりをしたり、楽しそうに談笑する老人の姿が見えた。その向こうには、これから苗を待つ水の張った水田、その向こうには岩のごつごつした渓流、さらに一番奥には切り立ったがけをむき出しにした山の麓が見えていた。それは、孝明が想像したとおりの田舎の田園風景だった。 「今は山開き前ですので、この旅館も空いてますけど、山登りが解禁になれば、忙しくなるんですよ。冬はスキー客もいらっしゃいますし。ですから、よそに働きに出なくても、旅館関係の仕事で、この辺の人間は食べていけるんです。それにここは人もいいですしね。いったん都会に出ても、ここに戻ってくる人間は多いんですよ」 孝明が、旅館の部屋からぼんやり外を見ていたとき、バス停で降りてきた高校生が意外と多いことや、旅館で働いている人たちに、若い人が多いことを聞いたとき、仲居の柴田という若い女性は、ちょっと自慢げに答えた。柴田は化粧気もあまりなく、純朴そうな女性ではあるが、しかし、若い女性特有のはきはきとしたところは好感が持てた。 「夕食までちょっと時間がありますから、どうぞお風呂にでも入っておくつろぎ下さい」 孝明は浴衣に着替え、タオルを左肩に掛けると一階にある大浴場に向かった。大浴場の前に、山神温泉の由来が木の看板に書いてあった。 「この温泉は、今から千年ほど前、ここに修行にきた三人の山伏によって開湯されました。三人の山伏が杖で地面をつくと、そこから温泉が湧き出て、行きかう旅人の疲れを癒したということです。効能は・・・」 どこにでもある温泉の由来がそこには書かれてあった。孝明は特に気にも留めず、ちらっとその看板を見て、大浴場に入って行った。 「ふー」 誰もいないこともあり、ついつい孝明は大きな声を出した。どうやら宿泊客は自分一人らしい。一日運転し通しで緊張した体が、体の芯からリラックスするような、そんな気持ち良さを感じなながら、ゆっくりと温泉に浸かった。 部屋出しの食事を、ゆっくり楽しんだ後、敷かれた布団に横になり、孝明は本を取り出して読み始めた。 夕食に、ビールと地酒を飲んだ孝明は、ほろ酔い気分ということもあり、本を三十ページも読むと眠気が襲ってきた。どうせ明日もここに泊まるんだ、今日は早く寝よう。孝明は、そう思った次の瞬間、すーっと眠ってしまった。
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