この文章は全てフィクションです ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝82」
オクマンネンダイ
スズキ目フエダイ科の魚の一種 その中でも極めて大型の種類である 現在までに確認されているもので 最大1.7m 非公式の物になると2.1mという 超大型種である
水深200mまでの浅い海が主な生息域であるが まれに深い場所でも獲れる事があり 深場で獲れた物は体色が鮮やかであるため 魚市場で特に高値で取引される 浅場に生息する場合はサンゴ礁を好む 浅場の物は赤い体色に少し黒味がさす 幼魚はイソギンチャクと共生関係にあり この事から 分類の仕方に疑問を抱く学者も 少数ながらいるようである
体長が10cm位になると イソギンチャクとの共生関係は終わり 200から300匹位の群れを形成し成長する しかしこの群れで生活する期間も短く 次は体長20cmを超えたころから 単独行動をとるようになり 以後は生殖活動以外けっして 同種で集団を形成することは無いのである
食性は肉食 動物性の物なら大体なんでも食べるが やはり海老が好物のようで 釣りの餌でも 海老を餌にすると釣果が高い様である
巨大に成長し見た目も鮮やか 食べた時の味も良いため 釣り人たちに大変人気の高い魚である このために 地元の観光資源として大切にされており 人工孵化された稚魚が定期的に放流されている
食料としても優秀なこのオクマンネンダイだが 注意しなければいけないのは食中毒である 1mを超える固体は シガテラ中毒の危険性が高まる為 近年この魚の料理を供する飲食店は 事前に検査を受けるようになっているのである また個人で釣り上げた時も 美味しく楽しく食べるために 事前の検査をお勧めするのである
肝心の味の方であるが 白身でアッサリしている シンプルに刺身・湯引きで食べるのも良し しっかりと味付けした衣でフライにしても良し どのような味付けでも美味であるが 唯一お酢だけは避けた方がよいであろう 生の身に酢を使用すると 身が黒ずんでしまうのである この点にさえ気を付ければ大丈夫である ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この文章は全てフィクションです
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