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作品名:ORKの口伝 作者:出雲一寸

第56回   クロウバイ
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝78」

クロウバイ

ロウバイ科の落葉低木
クロウバイのクは苦しいの苦である
岩の上に好んで生える為
まるで苦行に勤める修験者の様である為
この字が当てられた
別名ドコンジョウロウバイである

自然界で特に好んで生えるのは
花崗岩地帯である
ほんの少しの隙間に種が落ちると
そこから根を深く突き刺し生きていく
何とも逞しい生命力である
が
その根を突き刺して生える植生の為
この木が生えている岩山では落石事故が多発
山を散策に来た人達が落石の直撃を受けることも
ざらである
もしあなたの趣味が山歩きであるならば
ゆめゆめ油断召されぬように

また
人工建築物の石やコンクリートの部分にも
根を張ることができる為
もし見つけたら
苗の時点で引き抜いておくべきである
この事の一番恐ろしい所は
ダムや高層ビル等の壁面に根を張ったときである
うっかり二年程発見できずに放置しておくと
深々と根を突き刺されてしまい
その部分の修復では済まなくなってしまう
それどころか
甚大な人的被害も出ることであろう
人工建築物に取っては天敵のような植物である

しかし山に生えている分には
淡い黄色の小さい花を見せてくれ
目を楽しませてくれる趣深い植物である
少し離れて花を愛でるのが
良いのでは無いであろうか
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この文章は全てフィクションです


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