この文章は全てフィクションです ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝59」
イバリンボソウ
外部からの刺激によって 葉を閉じて下に下げる オジギソウと言う植物があるが まるで反対の反応を示すのが この植物である
タンポポの類縁のこの植物は 花が咲始めるころから 徐々につぼみの部分が垂れ下がっていく この垂れ下がった状態で種が実り いよいよ空に向かって種を飛ばすころになると 外部からの刺激により 立ち上がるのである この時直立よりも反り返り気味に 立ち上がるため まるで椅子に座って そっくり返っているかのように見えるため こう名付けられた 種を風に乗せて飛ばす為には この立ち上がった状態が有利な為 このような反応をするのであろうと思われる
未来を紡ぐために 無理に頑張っているように見える様で ロマンチストの詩人達に 大変な人気の有る植物である 花の色も淡い黄色で 群生している草原の光景は 一枚の風景画が張り付けられたかのようである
春先の食べられる野草としても 大変美味しい部類に入る 特に葉っぱは おひたし・白和えと和食の調理法が良く合う 花をサラダの彩りに使うのも悪くない 採集も容易であるため 子供の野原遊びにつき合って 晩ごはんの採集と洒落込むのが 親子の仲も良くなっていいのではないのだろうかと 私は思う ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この文章は全てフィクションです
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