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作品名:ORKの口伝 作者:出雲一寸

第32回   サイクロプスコックローチ
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝54」

サイクロプスコックローチ

最大級のゴキブリである
公式に確認されてはいないが
最大で体長12Cm体重50gのものが
発見されたことが有るそうである

その他のゴキブリ類と同じように
頭部の左右に目が存在するのではあるが
極端に小さく且つまったく同色であるため
頭部そのものが巨大な一つ目に見えることから
こう呼ばれるようになった

近年世界中のあらゆる動物が
保護条約に違反しなければ
ペットとして飼われるようになってきているため
このような昆虫も
専門のペットショップで比較的容易に手に入る
その中でも
このサイクロプスコックローチは人気で
漆黒の重戦車と呼ぶに相応しい重厚な容姿に
子供達は釘付けである
飼育も簡単で
活動温度17℃~35℃と幅広く
餌は人間の食べる物ならほぼそのまま食べる

しかし
飼育する上で注意しなければならないことは
決してつがいで飼わないことである
おそるべき繁殖力で
瞬く間にケ−ジいっぱいに増える
この時繁殖優先状態に入るため
体の成長上限が下がり
小さい個体のまま成虫と化し
さらに加速がついて繁殖する
この点が飼育上の難点であるので
飼うときは一匹だけで飼うことが肝要である
この強い繁殖能力を持ってしまったおかげで
薬品開発の実験用として
人間に重宝されている

ちなみに
原産地では食用として市場に出回る
生きたままでは取扱いが困難な為
主にサッと素揚げにしたものが
そこかしこの露天に並べられる
自分で食するときは
さらに火を通してから食べることをお勧めする
私の場合
スパイスを混ぜた衣で唐揚げにしてみたが
身に厚みが有るためか
思っていたよりもパリパリにならず
中身のホックリした濃厚な味わいが
美味であったのである

追記
オプテ○○クブラス○は撃たないのである
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この文章は全てフィクションです


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