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作品名:ORKの口伝 作者:出雲一寸

第30回   ナシツブテナガザル
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝52」

ナシツブテナガザル

テナガザルの一種で
全身を灰白色の毛皮で覆われている

生息地は東アジア全域に及ぶが
生息域への人類の進出に伴い
現在は十箇所前後の小規模コミュニティを
残すのみとなった
保護種である

全身の灰白色の毛皮の中で
お尻の回りだけに茶色い粒粒の模様があり
梨の果皮の模様に見立てられて
この名が付けられることとなった
発見された当初は
尻回りの毛皮に糞がこびり付いているだけと
思われていたが
観察を重ねる内に毛皮の模様であることが
判明した

性格は穏便で
果物を主食とするが
敵と思われる生物が近付くと
堅い木の実や小石を投げて威嚇する
この行動から
「なしのつぶて」の諺が生まれたとする説があり
一部で論争になっているそうである
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この文章は全てフィクションです


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