この文章は全てフィクションです ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝47」
ヤマブキレンゲ
レンゲといえば通常薄紫〜紫色だが このレンゲは目にもまぶしい山吹色である
このレンゲの特徴は 根粒菌による窒素固定量が 通常のレンゲの3〜5倍になることである この性質を利用して 新規開墾地へ種を撒き 堆肥などと並行利用した肥沃な土づくりに 活躍している また 荒廃した畑地・水田の再生の際にも 利用される
ただ残念な事に 今現在利用されている畑や水田では 使いどころが難しいようである
一 窒素固定までに掛かる時間が長い為 (通常のレンゲのおよそ二倍) 待っている間の土地利用が出来ないこと 二 土の冨栄養化に伴う病害虫の多量発生 稲作では刈り入れ前の倒伏の多発など 三 上記二の理由を元にした 無農薬有機栽培や自然農法での利用困難性 よしんば利用したとしても 収益の安定化は難しい
今のところ 上記三項目が現行農地での利用が避けられる 主な理由である 現在農業に利用するのであれば 通常のレンゲの方が使い勝手が良い様である
ちなみに 花も葉っぱも根っこも食べても美味しくは無い が 花びらを根元から引き抜いて その根元を吸うと 甘い蜜を味わうことが出来る 山吹色の園で吸う蜜の味は格別である 蜜を吸うときは蜜蜂に注意するのが 肝要である うっかり蜜蜂ごと吸うと 唇明太子である 経験者談 である ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この文章は全てフィクションです
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