この文章は全てフィクションです ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝45」
ログディバイダー
和名はマルタカミキリムシ 山林の樹木の幹に穴を開ける 極めて大型のカミキリムシの一種
体長は触覚を除いても30Cm以上あり その顎の強さで どのような太い木でも たちまちオガクズにしてしまう
大きさ故に目立つため 人間が危害を受けることは少ないが 過去に何度も 遊び半分で腕を落とした事例が報告されている 特に 子供同士の喧嘩の行く末に この虫を使った度胸だめしに発展した例が多く 生息地の学校近辺では 二・三年に一度は報告される
不幸中の幸いなのは この虫の顎は大変鋭利で 傷口の細胞損傷度が非常に低く済むため 応急処置に気を配れば 接合手術でほぼ元通りに繋がるとのことである
カミキリムシ類の幼虫は美味であると かねがね聞き及んでいたため 私も現地で採集に励み 食してみた 調理法は遠火の炭火で網焼きである 唐揚げも試してみたが 最初の一匹が爆発したため 危険と判断して取り止めたのである
若齢幼虫で10Cm位までの物は 大変美味であった 味が濃縮されたヤキグリを食べている様であった しかし それ以上の大きさになってくると 皮の硬さが難になり食べ難く 虫特有の生臭さも強くなってくるため 食用には向かないとおもわれる
この先は食事中の方は読まない方が 無難である
この網焼きパーティをしていると 現地の方がやってきて 「小さい奴なら生の方が美味しい」と アドバイスをしてくれたので 他の仲間が止めるのも聞かずチャレンジ 煮詰めたミルクを食べているような味わいで 確かに美味であった しかし後日 食べた覚えの無いパスタが・・・・
この時以来 どんなに美味しいと言われても 虫を食すときは生食はしないと 心に硬く誓ったのである ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この文章は全てフィクションです
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