20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:ORKの口伝 作者:出雲一寸

第22回   クレイドルコックローチ
この文章は全てフィクションです
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝44」

クレイドルコックローチ

ゴキブリの一種で
体をゆらゆらと揺らし
まるで揺りかごが揺れている様に
見えるため
この名が付けられた
ゆらゆら揺れるのは
主に交尾の前で
求愛ダンスの様なモノである

面白いのは
求愛に失敗したときで
振られたショックからかどうかは解らないが
体を彫刻のごとく硬直させてしまう
交尾期のピークになると
そこかしこで
悪戯用のおもちゃのような身動きしない個体を
見ることが出来る

プロレスの技の中に
ローリングクレイドルと言う技があるが
この技の起源の説として
クレイドルコックローチの振られた個体が
運悪く傾斜の途中で振られてしまい
ショック硬直したまま転がり落ちた所を
目撃したプロレスラーがヒントを得て
編みだした技である
と言う説があるが
私は眉唾な話であると思う
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この文章は全てフィクションです


← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 189