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作品名:ORKの口伝 作者:出雲一寸

第20回   ボーン イーター ナッツ
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝42」

ボーン イーター ナッツ

石器時代の人類の化石から発見された
ドングリの一種と見られる
木の実の化石である

発見された骨の化石の
骨髄が存在していた空洞を貫くように
枝や根を伸ばしていたのである
最初発見されたときは
死体となった後に偶然木の実が
骨の空洞を通って生えたと思われていたが
その化石が発見された場所から
大よそ1kmの範囲で固まって
同様の化石が発見されたため
この植物の習性であると言う説が
現在は一般的である

また
木の実の化石が出土する箇所も
人類の化石の胃がある辺りに集中しており
良くかまずに飲み込んだ物が発芽したとも
推測されている

その年代の周りの地層を調べてみたところ
どうやら
土壌のpHが強酸性であったようであり
木の実が土に落ちて
酸性の土壌条件に反応し発芽していたのではと
考えられており
このことから
体内に入った木の実が
胃酸に反応して発芽したのではないかという説が
有力である

石器時代の子供たちも
食べ物は良くかんで食べなさいと
教えられていたのかも知れないのである
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この文章は全てフィクションです


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