いつも私は自己嫌悪に悩まされる、自分勝手な自己満足のために利用している自分が嫌いだった。 嬉しさのために色取を。 寂しさのために咲夜を。 悔しさのために境君を。 自らの未熟さ故に両親を。 自分を紛らわすために周囲の人間を。 他にもたくさん自分の欲のために誰かを踏み台にしてきた。自身の望みのために誰かを利用してきた。 だから自分が嫌で嫌でしょうがなかった。 じゃあやめれば? そう思ったけどそれは無理だ。それが出来たらもうしてる。ではどうしたら?それもダメだ、その自問自答が出来たらとっくにやめている。 いつまでこの負の螺旋が続くのだろうか。いっそこのまま自らの渇きが潤うまで続けていようか、それとも自己否定の末に偽りの自分を手に入れてしまおうか。結局私は私を満足する事ができないのだろうか。嫌だとわかっていながら私はまた色の携帯番号にかけようとしている、彼なら私を、私の深いところを見た上で私をずっと見ていてくれるから。
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