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作品名:一滴の片思い 作者:くだりゅう

第2回   第1話
「こんにちは、白猫のバロンです。今日はパパの後輩の人の話をしましょう。彼はずっと片思いをしていました…そんな彼の物語です。」


それでは【バロンの月読みの詩】お楽しみください。

「あっママ、もう少し撫でて、あっニャ〜〜」
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君を思った月日を数える。
これからの2人の月日に想いを寄せる。

月夜に君を思う…

2人だから見付けられる幸せを想う。

君も同じ気持ちでいますか?


恋をしました…

新しい恋です。

12年の片想いに別れを告げて…

僕達はお互いの気持ちに素直になりました。

僕らは幾つものチャンスを逃し、 互いに互いが知らないとこで涙し気持ちを圧し潰し

昨日、想いと願いは重なり、僕らは結ばれ…

あの時握った手は、今まで何度も握った手より強く。
知り合ってから今までで一番、彼女の体温を感じ。

触れた唇は何よりも幸福でした。

まるで夢の中の出来事のように…

バシィィィン!!

『………………!!!!』
余りの衝撃に我に返ると、目の前には丸顔の笑顔なのに目が笑ってない須藤さんがいた。

「樋口〜…幸せなのは解るから、仕事しようなぁ」

そう言って須藤さんは、僕の頭の軽く叩き、缶コーヒーを無言で置くと、親指を立ててグ〜のポーズをして、自分の席に戻った。

とりあえず目を覚まそうと席を立ってトイレに向かう。 まだ頭はポーッとしてる。 『あっなんだこれ?』

便器に向かう前に、鏡で自分の顔を見て驚き過ぎて我に帰った。、

朝は寝ぼけ過ぎて気が付かなかったんだ。

そっと右手を当てた首筋に三つ多きなキスマークが付いてる。

『(やっぱり夢じゃ無かったんだ…)』

そう確信すると、ますます顔は緩んできて、目に見える景色は薔薇色に見えてきた。


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