「こんにちは、白猫のバロンです。今日はパパの後輩の人の話をしましょう。彼はずっと片思いをしていました…そんな彼の物語です。」
それでは【バロンの月読みの詩】お楽しみください。
「あっママ、もう少し撫でて、あっニャ〜〜」 --------------------
君を思った月日を数える。 これからの2人の月日に想いを寄せる。
月夜に君を思う…
2人だから見付けられる幸せを想う。
君も同じ気持ちでいますか?
恋をしました…
新しい恋です。
12年の片想いに別れを告げて…
僕達はお互いの気持ちに素直になりました。
僕らは幾つものチャンスを逃し、 互いに互いが知らないとこで涙し気持ちを圧し潰し
昨日、想いと願いは重なり、僕らは結ばれ…
あの時握った手は、今まで何度も握った手より強く。 知り合ってから今までで一番、彼女の体温を感じ。
触れた唇は何よりも幸福でした。
まるで夢の中の出来事のように…
バシィィィン!!
『………………!!!!』 余りの衝撃に我に返ると、目の前には丸顔の笑顔なのに目が笑ってない須藤さんがいた。
「樋口〜…幸せなのは解るから、仕事しようなぁ」
そう言って須藤さんは、僕の頭の軽く叩き、缶コーヒーを無言で置くと、親指を立ててグ〜のポーズをして、自分の席に戻った。
とりあえず目を覚まそうと席を立ってトイレに向かう。 まだ頭はポーッとしてる。 『あっなんだこれ?』
便器に向かう前に、鏡で自分の顔を見て驚き過ぎて我に帰った。、
朝は寝ぼけ過ぎて気が付かなかったんだ。
そっと右手を当てた首筋に三つ多きなキスマークが付いてる。
『(やっぱり夢じゃ無かったんだ…)』
そう確信すると、ますます顔は緩んできて、目に見える景色は薔薇色に見えてきた。
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