違う未来の時間で瑠佳と住みはじめてから、起こされるのは、何時も謙二の方だった。
小さな声で何時も瑠佳は身体を揺すりながら、名前を呼んでくる。
「けんじ君、けんじ〜もう謙二〜!!」 そうこんな感じで……
あぁ夢か〜なんか永い夢を見ていた気がする。
!!! ?
その瞬間、謙二は確かに手の感触を感じた、懐かしい声が自分を呼んでいる。
不意に、謙二は状態を起こした。
目の前には、瑠佳が懐かしい笑みを浮かべこっちを見ている。
謙二は、右手を瑠佳の顔に当て感触を確かめた。
「おはよう、謙二。」
瑠佳の左目にはうっすらと涙が浮かんでいる。
『るか……あぁ、おはよう。瑠佳……』 思わず謙二は、瑠佳を抱き締めた。
涙は既に頬へと溢れている。今の気持ちをどう表したいいだろう。 今の喜びを何人に伝えたら満足するだろう。今の瑠佳への愛をどんな単位で表したいいだろう。
堪えきれない感情わ嗚咽となり、言葉に出来ない想いは次から次から溢れるのに、上手く言葉に出来ない。
ただただ、これが夢で無いことを祈るばかりだった。
「謙二君、今までゴメンね。それとちゃんと忘れずにいてくれてありがとうね。」
謙二は返事も出来ず、首を何度も横に振るだけだった。
『ルカ…あ゛い゛じてる゛……』
「うん、私も愛してるよ。こうやってまた逢えるのも謙二君のおかげ……」
二人はゆっくりと見つめ合い、月明かりの中、ゆっくりとKissをした。
永く、優しい。
愛はまた、二人の間に灯り始めた。
これからもずっと二人のそばに……
そばに置かれた契約の石は、小さく砕けちり、星屑のように二人の側で瞬いていた。
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