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作品名:マイティーリリー 作者:zamazama

第51回   51
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 ベリンスキーは手紙を読み終え、折りたたんで、重さを計るように手のひらにのせた。受け付けの警官にリリーがこの手紙をことづけてから、ベリンスキーがこれを読み返すのは、何度目だろうか。手紙はやわらかな極上の犢皮紙に、流れるような筆記体で書かれていた。いたずらや冗談ではなさそうだ。
 ベリンスキーはこの手紙を手に入れた日、ただちに署名にあるレスター・ヘイシーの素性を確かめ、カンザスにある記念館に連絡を入れたのだった。電話口に出たのは職業的な声色の若い娘で、ベリンスキーはボイストレーニングを受けた女優か、専門のオペレーターではないかと勘繰った。
 用向きを伝え、
「十歳くらいの子供が、レスター・ヘイシーが代理人に預けていた手紙を、昨日そちらに受け取りに行かなかったか?」
 と尋ねると、女が受話器の向こうで息を呑んだ。
「そういう年齢の女の子は、こちらには見えていません」
 ベリンスキーは含み笑いを噛み殺し、何食わぬ口調でリリーの外見を話した。自分は警察の者で、ある事件を捜査中にこの手紙を入手した。今《子供》としか言わなかったのに、なぜ《女の子》だと知っているのかと、詰問したところで、女の声の調子では、うろたえて電話を切ってしまう可能性があった。
 ベリンスキーが警官と知って、女はためらったらしい。電話口の向こうで、人の動く気配があり、もっと年配の、抑えた感じの声の持ち主が出た。
「何のご用でしょうか?」
 その女の声を聞いたとたん、生半可な引っかけは通じそうもないと、ベリンスキーはすぐに悟った。相手は素性も年齢もわからなかったが、大勢の聞き手に話をしてきた余裕と貫祿がうかがえた。何とはなしに、相手が物を教える職業――小学校か日曜学校の教師だったのではないかと考えながら、余計な回り道はせずに、身分を打ち明けると、手紙をことづかった経緯を伝え、同じ質問を繰り返した。
 年配の女は神経質そうに深呼吸すると、
「わたくしどもでは手紙や電話をことづかるサービスはいたしておりません。また来訪者のプライバシーに関する事柄には、いっさいお答えいたしかねます」
 それだけ言うと、一方的に切られた。
 ベリンスキーは小首をかしげ、女はすぐ近くで、誰かに立ち聞きされていたのではないかと疑った。証拠はなかったが、電話自体も盗聴されるか、逆探知されていた気配があった。
 リリーが市警察本部の受け付けにいた警官 (ベリンスキーはとうに交代した巡査の名前を忘れていた) に託した手紙を、なんとかいう予言者の代理人が運営している、カンザスの田舎町の記念館まで出かけて、受け取ったことは間違いない。しかも自分のあずかり知らない、個人か組織がそれを嗅ぎつけ、先回りして二人の女を脅してもいるらしい。
 ベリンスキーは、それが軍隊に違いないだろうと見当をつけた。あのゴードンとかいう将軍の差し金だろう。
 ベリンスキーは何者かの気配を感じて、ふり向いた。
 開け放したドアにもたれて、育ちの良さそうな、二十五、六歳くらいの白人の青年が、ぼんやりと立っている。
 青白い顔に、見るからに途方に暮れたような目で、手には黒っぽい本と細々した品物を、目立たないように抱えている。
「何か、ご用でしょうか?」
 男はぜんまいが巻かれたように動き出した。「あの、すみません。ここ、ロジャー・ベリンスキー警部のオフィスでしょうか?」
「そうですが、そちらは?」
「あの・・・そのう・・・つまり・・・そのう・・・」相手は微笑をもらしかけたが、「・・・そのう・・・何から言っていいか・・・警部――あなたはリリーという女の子に、心当たりはありませんか?」
「何だって?」
「あなたはリリーという花売り娘のことを――ああ! 何をするんですか!?」
 ベリンスキーは男の胸ぐらをつかんで、近くの壁に押しつけていた。
「警部・・・やめて・・・下さい・・・警部・・・警部・・・・」
 ベリンスキーはあわてて手を離した。男は壁によりかかって咳込んだ。
「きみは、糞ったれのゴードンの回し者か? あの子を連れ去っただけではすまなくて、この俺を蔑みに来たのか? どうなんだ? 軍隊から来た回し者なんだろう?」
「ち、違います。ぼ、ぼくは、《ルナチク・アドバタイザー》紙のリ、リポーターで、
B、B・J・ワインストラウブと言います。あなたのことは、か、彼女から――リ、リリー・センチメンタル=デジャ・ヴュから聞きました。ゴ、ゴードンて、誰ですか?」
「あの子と知りあいなのか? いつ? どこで会った? あの子は、どこにいるんだ?」
「し、知りません。あ、会ったのは、に、二週間ほど前。せ、《聖ニコラウス“神のみどり子”教会》の、れ、礼拝堂の中で。よ、夜に――あ、あの子は、あ、あなたの回復を、き、祈願していたんです。そ、その時、教会にいたロドリゲス神父から、か、彼女に渡すようにことづかった、せ、聖書と祈祷文、そ、それに、あ、あの子のための、ロ、ロザリオです。こ、ここに置きます」
 B・Jはベリンスキーのデスクに、持っていた品物を投げるように置いた。「よ、よかった。気にか、かかっていたんですよ。ま、毎日公園で待ってたんです。だ、だ、だけど、なかなか現われなくて」
「公園? どの公園だね? 一体、何の話をしているんだね? きみは一体、誰なんだ?」
「ああ、すみません。何からお話したものか」
 B・Jは視線を宙にさまよわせると、
「あの子がショッピングモールの近くの公園で、花売りをしている時に会ったんです。花の種を買わされました。かなりいいかげんな値段でしたけど」
 わかるでしょうと言いたげに笑いかけたが、ベリンスキーはにこりともしなかった。
「それで?」
「それで、あの子と話をして、あなたの名前が、ついうっかりといった調子で出たのを覚えていたんです。その時は、ルナチク市警察の高名な警部の名前だとは、思いもよりませんでしたけど」
「要点を言いたまえ。きみはこの部屋の中で、歓迎されているわけではないんだぞ」
「要点は――つ、つまり、かいつまんで言うと――あの子が今、噂になっている《天使》だということです。そうなんでしょう? あの子が例の《幽霊戦士》(フー・ファイター) なんでしょう?」
 意外なことにベリンスキーは――あとになって思い返しても、なぜそんな行動に出たのかわからなかったが――深いため息をつき、手近の椅子――男を締め殺そうとする直前まで掛けていた――にゆっくりと腰を下ろした。無意識にズボンのポケットから煙草を取り出そうとして、ずっと禁煙していたのを思い出す。
「ああ、おまえさんの言う通りさ。あの子がお尋ねの《天使》だよ。賞金はわたしと山分けにでもするかね?」
「やめて下さい。あなたがそんなことをするつもりのないことは、ぼくがそうしないのと同じくらい、わかっていますよ。あの子は、どこなんです?」
「知らんよ。あれから一度も会っていない。あの時が最後だった」
「あの時って?」
 その時ドアが開いて、ブラウンとベリンスキーの同僚のスタビンズ刑事が入って来た。
「こんな朝っぱらから用事か、ベリンスキー?」
 ベリンスキーがうなずくと、ブラウンは肩をすくめ、
「すまん。出直してくる」
 ベリンスキーは、ガラス窓の外を、スタビンズがオットセイよろしく本部長に連れられて行くのを見ながら、
「場所を変えよう。外は歩くには申し分ないんだろう?」
「雨が降っていないという意味ならば、確かに」
「上等だ」
 椅子の背持たれにかけていた上着を、ベリンスキーは羽織った。一瞬躊躇したあと、リリーの手紙をデスクの引き出しにしまい、鍵をかける。B・Jの方は、防弾聖書とロザリオを手にとり、上着の内側にねじ込んだ。
「腹は減ってないのかね? 地階のハンバーガーでもおごるぞ。自動販売機のだから、うまくも何ともないが」
「結構です。歩きながら食べるには、話題が少々深刻ですからね」
「それはまあ、確かにそうだな」
 市警察本部ビルの正面に、道一つ隔てて作られた小公園は、嵐に遭遇した船の甲板さながら、あちこちずぶ濡れで人気がなく、折れた枝がそこら中に散らばり、葉を一枚残さず吹き飛ばされた木立が、無残窮まりない有様を呈していた。街も同様に、ハリケーンの残骸がいたるところに傷痕を残していた。道路のあちこちにはゴミ缶や、市内のいたるところから流れてきた看板や自動車の古タイヤ、何だかわからない材木の破片が、ちょっとした小山を築いている。空そのものは天井が抜けたように深く、夜明け前の静けさとあいまって、異様な荘厳さと不気味さを漂わせていた。
「さっきはすまなかったな。ひどいことをした」
 だしぬけにベリンスキーが口を開いた。
「いいえ、ぼくの方こそアポイントメントもとらず、いきなり押しかけてしまって」
「暴行で訴えたければ訴えてもいいぞ。ただし、そちらに味方する証人は、見つけられっこないがな。ところで、何が望みだ?」
「真実を。あなたが知っていることを全てです」
「それを知って、世間に公表するつもりなのか? あまりたいしたことは期待するな。さっきはどこまで話していたっけ?」
「あの子とぼくが公園で会ったと言い、あなたが、あの子にはあの時以来、会っていないと言ったところまでです」
「よく覚えてるな。仕事は何をしているんだっけ?」
「《ルナチク・アドバタイザー》の記者です。以前、あの子のスクープを」
「ああ、そうだったのか。なるほどな」
 ベリンスキーはしばらく目をすがめて、朝靄に包まれた小公園をぼんやりと眺めていた。
 ベリンスキーが何かつぶやいた。
「何ですか?」
「何でもない。この公園の景色を、あの子に見せたことは、まだなかったのだなと気がついただけさ」
「本当ですか? 『かわいそうに』と聞こえましたけど」
「だったら何だと言うんだ? お駄賃でもくれるというのか?」
「いいえ。そうなら、その責任の一端は、ぼくにもあるんじゃないかと、怖れているんです」
「怖れている? 怖れているとは、どういう意味なんだね?」
「つまり――あの子がいなくなったのは――ひょっとして――ぼくのスクープが原因なんじゃないかと――それに、さっき言ったロドリゲス神父の教会で、あの子に会った時、ぼくはあの子に本当のことを――つまり、あの子があたりまえの人間ではないってことを、無理やりに白状させようとしたんです」
 ベリンスキーは息を呑んだ。
 殴られると思い、B・Jは首を縮こめた。
 二十秒ほどの沈黙のあとで、ベリンスキーは、
「うぬぼれるのもたいがいにしたまえ。あの子はそんなやわな子ではないよ。新聞があの子の記事を載せようと載せまいと、あの子はこうなっていたはずさ」
「そうでしょうか?」
「そうだとも。あの子のことは、これでもよく知っているつもりだ。少なくとも、きみのようなお節介焼きよりはずっとね」
「本当にすみません」
「なぜ、あやまる? すぐにあやまるような人間は、所詮二流じゃないか。卑怯だし、信用もできん。きみは新聞記者なんだ。取材の結果、あの子の正体に気づいたんなら、それを記事にするのは、きみの勝手さ。信念を持つなら、顎を上げたまま突き進め。くだらん妥協はするな。無闇にあやまられても、こっちも困る」
「それはまあ、そうですよね」
「案外と物わかりがおよろしいんだな。記者さんにしては珍しいタイプだ。きみはてっきり自分のことを、羽根の生えた天使か何かと、勘違いでもしているのかね?」
 B・Jは雷に打たれたようになって、ベリンスキーを見つめた。
 以前にもまったく同じことを、やはり同じような薄明りの下、靄の漂うほのかな闇の中で、誰かに言われた気がした。
「お父さん」B・Jはつぶやいた。
「何だね? わたしのことを呼んだのかね?」
「いいえ、何でもありません。こっちのことです。忘れて下さい」
「てっきり、きみが小声で誰かのことを呼んだと思ったが。空耳だったのかな」
「何でもありません。本当に何でもないんです」
 B・Jは聖霊がだしぬけに訪れてキスしてくれたような、理由のない圧倒的な幸福感に包まれた。なめらかで、たとえようもない幸福の絶頂感は、現われた時と同様、予告もなく飛び過ぎ、年老いた警官と頭を混乱させた若い記者だけを残した。
「それで、ぼくらは何をしたらいいんでしょう、あの子が戻って来るようにするために、ベリンスキー警部?」
「ロジャーでいい」
「それでは、ロジャー。あなたがさっき、ぼくの首を――あの時ぼくのことを軍隊から来たのかとおっしゃっていましたね。確信があるんですか、あの子がいなくなったことと、軍隊とが、何か関係があると?」
「それを知って、どうするんだね?」
「書くんですよ」
 意外だというように、目を見張りながら、B・Jは答えた。
「そうだ! 書くんですよ! あの子のことを国中の新聞や雑誌に。どうして今まで気づかなかったんだろう、ぼくだって、新聞記者の端くれなのに。そうだ。ぼくはどうかしていましたよ。あの子の行方を知りたがっているのは、何もわれわれだけではないはずだ。きっと国中のいたるところに――いいえ、この国ばかりではありません、世界中のあちこちに、あの子のことを気にかけて、あの子の行く末を案じている人たちが、いるに違いないんです。その人たちに、紙を通じて呼びかけるんですよ。テレビやインターネットでもかまいませんが、文章にして呼びかけた方が、効き目がありそうだ。映像だと、こしらえ物か冗談だと思われるかもしれない。まだるっこしいがかれらに・・・今もきっとそれぞれの場所で、彼女に会いたいと考えている、不特定多数の読者に・・・文章の力で呼びかけるんですよ。簡単なことじゃないか」
「そんなことで、はたしてうまくいくだろうかね? 読むよりは見せる方が、伝える力は大きいだろうに。それに、そんな物を載せたりして、はたしてどれくらいの人間が、まともに受け取ってくれるだろうかね」
「書くニュースは馬鹿にはなりませんよ、警部。瞬時の影響力では、『読ませる』ことは『見せる』ことに、かないっこありませんけど、そのかわりに『見る』ニュースや『聞く』ニュースは、瞬時にして忘れられてしまうものです。ぼくは《天使》に関して重大な関心を抱いている人間は、『見る』よりも、もっと内面的なことに重きを置いている人たちだと信じているんです。だから一見まだるっこしく思える、『読む』ニュースも、きっと届くべき人たちのもとへ届くと信じます」
「ずいぶんロマンチックな見方をするんだな。ルイザ・メイ・オルコットの小説から抜け出して来たみたいだぞ。それはつまり、きみやわたしのような連中のもとに、という意味かね?」
「冗談はよして下さい。それより、あの子が井戸に落ちた赤ん坊を救出した、テレビの中継はごらんになりましたか?」
「ああ。井戸ではなくて、下水溝だったが」
「この際、どっちでもいいでしょう。あのニュースは合衆国全体で、少なくとも三百万人が見たはずです。それなのに、あれを中継したテレビ局を特定しようとしたところ、『該当するテレビ局は現在閉鎖されている』という、木で鼻をくくったような回答しか返ってこなくて。一体どこが閉鎖に関わっているのか調べようとしましたが、よほど上手な隠蓑を使っているのか、全然尻尾をつかませない連中で。それに、この件に関して調べていて気がついたんですが、数週間ほど前からインターネットに介入して、《天使》関係のウェブサイトを、次々と閉鎖している連中がいるんです」
「そいつはなんとも面妖だな。警察には届けたのかね?」
「も、もちろんです。それなのに、あれからいくら尋ねても、警察の方からは音沙汰がなくて」
「我々もいちいち、数あるネット犯罪の全てに、目を光らせるわけにはいかんからな」
 そうは言いつつも、ベリンスキーはそれとは違う可能性があるのに気がついていた。
「ところで、きみの言う『尻尾をつかませない連中』の正体だが、わたしはきみよりも、事情に通じているかもしれないな。わたしはその連中の指揮官と思われる人物に、すでに会っているんだよ」
「えっ? ご冗談でしょう?」
「冗談なんか言うか。あのゴードンとかいう将軍は、本気だったぞ」
「ゴードン将軍ですって? 待って下さい。その名前には聞き覚えがありますよ。ええっと、誰だったかな?」
「ゴードンというのは、このあいだの朝鮮半島の戦争で、メディアに叩かれていた司令官の――」
 ベリンスキーはおしまいまで言えなかった。植え込みの陰からまばらな人影が現われ、音もなく円陣を作って、二人を取り囲んだのだ。ベリンスキーはたじろいだが、円陣はあっと言う間に人数を増やすと、外側を向いた陣形で、公園内部を警戒しつつ、じりじりと包囲網を狭めてくる。
 黒い帽子と防弾チョッキに身を包んだ、黒いブルゾンの無口な集団は、全員が黒光りする銃を構え、統制のとれたプロの動きをしていた。暗がりで銃の種類まではわからなかったが、イヤホーンとインターカムをつけ、白人と黒人、男と女の双方が混ざっている。
 包囲陣形の一角が近づくと、ベリンスキーはその中の一人に、見覚えがあるのに気がついた。
「やあ、きみは、このあいだの? 基地の中がつまらなくて、隠れんぼうかね?」
「黙れ」
 と、いつぞや基地のゲートまでベリンスキーを送りに出た兵士の、隣に立っていた大男が言った。「これから連れて行かれる場所を知れば、そんなへらず口はきけなくなる。手を上げてもらおう、二人ともだ」
「誰なんです、こいつらは?」B・Jは、言われた通りに手を上げながら、ベリンスキーにささやいた。「警部の知り合いですか?」
「わたしの知り合いかだって? こいつらが今話した、ゴードンの――」
 最後まで言おうとして、ベリンスキーは倒れた。
 B・Jもほとんど同時くらいに、背後に回った兵士の一人に、麻酔弾を浴びせられて、気を失った。
 凄味のある目つきをした指揮官らしい大男が、足元に倒れた二人を見下ろし、つぶやいた。「しとめたぞ」無線のマウスピースに向かって、「周囲に警戒しろ。異常はないか?」
 円陣の外側で警戒していた女の兵士が、すばやく視線を走らせ、マウスピースに答える。「異常、ありません」
「よし、将軍に報告しろ。ゲストは二人とも捕獲。無傷だとな」
 連絡係が無線機で、早口に交信を開始した。
 指揮官らしい大男は、二人の捕虜を足蹴にしたが、抗議の声を上げた者は、一人もいなかった。




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