今日は何もする事がなかった。
今までは何もしなくていい日は幸せに感じていたのに、今日は違った。
私は必死に考えた。どうやったら自分が笑ってくれるのか。
どうやったら私が喜んでくれるのか。
私は私のご機嫌をとるのに必死になっていた。
今日はとても晴れていてカーテンの外には外を楽しんでいる人が見えた。
私の家は海沿いにある。だから部屋から見える海で寄り添うカップルには
常に嫌悪感を抱き、海自体には慣れ親しみ過ぎて何の魅力も感じなかった。
私はカーテンを閉めた。
気付けばマニキュアが剥がれていた。男に会っていない時間の表れだった。
｢男に会う前日に直せばいいや。｣でそのままたくさんの時間は流れた。
今日も独りぼっちだった。
静かにすると聞こえる飛行機の飛んでいく音。私は体を絶対動かさないで部屋の音を減らす。
静かに静かに･･もっと。もっと･･
で、夢の中。
起きたらまだ１人だった。親が帰ってくるのは結構遅かった。
まぁいいかとＴＶをつけて、適当な番組を途中から最後まで見た。
例え内容のない１日も、嫌なことが無いだけで幸せって思うようになった。
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